人気ブログランキング |
ブログトップ

ワンだ~ランド

wandaland.exblog.jp

なにげない出来事を薄く薄くのばしていく金箔職人ワンだの世界

新・香港旅行記8

なにぃ? お部屋のグレードアップとな?
いやいや、去年も大いに期待させた挙句ただ単に「夜景がきれい」と
いうだけの部屋ではなかったか。

朝から晩までがっつんがっつん歩き回り、夜遅くに帰り着くや否や
買った物の整理や金勘定で大忙しの私達に、「ナイスビュー」な
部屋など豚に真珠である。

またがっかりするに違いない。
期待するのはやめよう。
でもチョコぐらいはテーブルに置いてあるかも。
1度だけツアーの特典でペニンシュラホテルオリジナルのアソート
チョコをもらい、いたく感激したものだった。
こうなりゃ花より団子だ。

シェリーさん(仮名)は足取りも軽く部屋に入ると、
「さあ、いかが?いいでしょ?いいでしょ?ステキな部屋でしょ?」と
言わんばかりの満面の笑顔で振り返ったが、やはりそれはいつもと
大して変わりばえのしない部屋であった。

私は無駄に広げてしまった想像の翼をしおしおと畳み込み、
ブラカップの中に押し込みながらサウスダコタ訛りの英語でこう言った。
「同じタイプの部屋に泊まった事がありますとですたい。」

10年前のツアー料金だったら、敷居もまたがせて頂けなかった
この私が吐いていいセリフではない事はよーく分かっている。
「ビューティホー!」とか「マーベラス!」とか「ワンダホー!」とか
感嘆の言葉を投げかけるべきだったのだ。
たしかに小生意気な言い草であった。すんまっしぇん。

シェリーさんが部屋を出て行くとすぐにバスルームをチェックする。
正面にバスタブ、右側に洗面台とシャワーブース、そして左側には
洗面台とトイレがあった。
白いパイル地のカバーがかかった体重計が置いてある。

しかし、なーーーんだこのトイレはっ。
ガラスのドアが一部透けているではないかっ。
トイレのドアとは、びしっと締め切られて一切内部がうかがい
知れない材質であるべきなのに、なにゆえ透けて見えるのだ。
この頼りないドアを見た途端、私のなけなしの重要かつ貴重な
便意がすーーーっと消え失せるのをはっきりと感じた。


   おっかさんにべた甘え
c0022465_21485176.jpg

by wanda_land | 2005-12-29 21:49 | ワンだ日記