コワモテと唐草模様
病院の医事課にいた頃に顔見知りになったコワモテがいた。
多分当時ナンバー2くらいだったと思う。
人は時として絶対に言ってはならないのに、あまりにもそれを意識
し過ぎるあまり、ついうっかりと口にしてしまう事が往々にしてある
ものだ。
私もそのワナにはまってしまった。
ある日そのナンバー2が久々にやって来たのだが、彼はグリーンの
地に白い唐草模様か渦巻き模様が一面に入っている甚平の様な服を
着ていた。
ズボンは膝丈くらいだっただろうか。
ヤクザがヤクザ風の服を着たらいかんだろちゅう話である。
マンガに描かれているチンピラが着ていそうな柄だが、リアルヤクザは
着ないはずだ。
そんな事を思いつつ私は彼に「こんにちは~、お久し振りですね。」と
声を掛けた。
そして何を血迷ったかついうっかりと言ってしまった。
「うわ~面白いですね~この服。 なんかいかにも。。。。」
ばかばか、ワンだのばか。
「いかにも」の次は何だ? 何て言うつもりなんだ自分?
どう落とし前をつけるんだ?
(ちなみに彼はきちんと落とし前をつけるタイプだ。その証拠に小指が
極端に短い。)
いつもは愛嬌の良い彼だが、「いかにもやくざって感じですよね~。」
とか「いかにもガラが悪そうに見えますよ。」などとあからさまな
言い方をしたらきっと怒り出すに違いない。
「いかにも~~ ね~ ほら~~ 何て言うんだろ、いかにも『私は
ここにいます!』って感じで、すごーく目立ちますよね!この色といい、
柄といい。」
苦し紛れにひねり出すと彼は嬉しそうに笑っていた。
そんな彼ももう何年も姿を見せなが、お勤めの真っ最中なのかそれとも
失脚してしまったのかは分からない。
多分当時ナンバー2くらいだったと思う。
人は時として絶対に言ってはならないのに、あまりにもそれを意識
し過ぎるあまり、ついうっかりと口にしてしまう事が往々にしてある
ものだ。
私もそのワナにはまってしまった。
ある日そのナンバー2が久々にやって来たのだが、彼はグリーンの
地に白い唐草模様か渦巻き模様が一面に入っている甚平の様な服を
着ていた。
ズボンは膝丈くらいだっただろうか。
ヤクザがヤクザ風の服を着たらいかんだろちゅう話である。
マンガに描かれているチンピラが着ていそうな柄だが、リアルヤクザは
着ないはずだ。
そんな事を思いつつ私は彼に「こんにちは~、お久し振りですね。」と
声を掛けた。
そして何を血迷ったかついうっかりと言ってしまった。
「うわ~面白いですね~この服。 なんかいかにも。。。。」
ばかばか、ワンだのばか。
「いかにも」の次は何だ? 何て言うつもりなんだ自分?
どう落とし前をつけるんだ?
(ちなみに彼はきちんと落とし前をつけるタイプだ。その証拠に小指が
極端に短い。)
いつもは愛嬌の良い彼だが、「いかにもやくざって感じですよね~。」
とか「いかにもガラが悪そうに見えますよ。」などとあからさまな
言い方をしたらきっと怒り出すに違いない。
「いかにも~~ ね~ ほら~~ 何て言うんだろ、いかにも『私は
ここにいます!』って感じで、すごーく目立ちますよね!この色といい、
柄といい。」
苦し紛れにひねり出すと彼は嬉しそうに笑っていた。
そんな彼ももう何年も姿を見せなが、お勤めの真っ最中なのかそれとも
失脚してしまったのかは分からない。
by wanda_land
| 2006-05-07 22:13
| ワンだ日記