願望達成能力かお不動様の力か
まったく人の念とは恐ろしいものである。
土壇場になって融資を断ってきた某銀行が
潰れる様願っていた母の望みは見事に叶えられた。
それが母の願望達成能力の成せる業なのか、
それともワンだ家の守り神であるお不動様が、この
裏切りにお怒りになって剣を振るい、文字通り件の
銀行を炎で焼き尽くされたのかは定かではない。
ある日いつもの様に親子で手を合わせている時、
母が妙な事を言い出した。
「あのさ、お不動様の前で手を合わせるやろう?
目をつぶってても炎がずーっと見えるよ。」
てっきり残像だと思ったが、そうでもないらしい。
「違う違う、残像じゃなくてさ。
お不動様が炎を後ろに背負ってるやない?
それがゆらゆらしてるのが見えるとよ。
あんたは見えない?」
私が見えないと答えると、「ええっ?そう?」と
母は意外そうな顔をした。
普通見えませんてばさ。
そんな母であるが、不埒な事に1度お不動様を
試した事があった。
「『お不動様、本当にいらっしゃるなら、どうか
姿を現して下さい。』ってお願いして寝たら、
ふと目が覚めた時になんだか両足の裏のとこが
暖か~く感じるとよ。
お母さんの足の裏とむこうの足の裏がぺたーっと
くっついた感じね。
その時『ああ、これはきっとお不動様だ。
確かにいらっしゃるんだな~って、お母さんは
信じたよ。
お不動様、疑ったりしてごめんなさい。』って
謝った。」
1年前ふとしたはずみで、それまで胸の奥底に
溜まっていたどろどろした思いを、思い切り母に
ぶちまけてしまった。
私がどんなに苦しんでいたかを知って欲しかった
からだ。
結果は「私の方があんたよりもっと苦労してきた。」
とはね返されただけで、言わなければよかったと
後悔する事になったわけだが、その中で母はこんな
問題発言をしている。
私を完膚無きまでに叩きのめしてくれた世界最強で
最恐コンビ、鬼山・鬼林の事にちょっと触れた時
だった。
「そんな時はお不動様にお願いすればいいのに。
よく聞いて下さるよー。
お母さんなんか、こんちくしょーと思う人がいたら
お願いしてるもん。」
おいおい こらこら
ワンだ母にはくれぐれもご用心である。
土壇場になって融資を断ってきた某銀行が
潰れる様願っていた母の望みは見事に叶えられた。
それが母の願望達成能力の成せる業なのか、
それともワンだ家の守り神であるお不動様が、この
裏切りにお怒りになって剣を振るい、文字通り件の
銀行を炎で焼き尽くされたのかは定かではない。
ある日いつもの様に親子で手を合わせている時、
母が妙な事を言い出した。
「あのさ、お不動様の前で手を合わせるやろう?
目をつぶってても炎がずーっと見えるよ。」
てっきり残像だと思ったが、そうでもないらしい。
「違う違う、残像じゃなくてさ。
お不動様が炎を後ろに背負ってるやない?
それがゆらゆらしてるのが見えるとよ。
あんたは見えない?」
私が見えないと答えると、「ええっ?そう?」と
母は意外そうな顔をした。
普通見えませんてばさ。
そんな母であるが、不埒な事に1度お不動様を
試した事があった。
「『お不動様、本当にいらっしゃるなら、どうか
姿を現して下さい。』ってお願いして寝たら、
ふと目が覚めた時になんだか両足の裏のとこが
暖か~く感じるとよ。
お母さんの足の裏とむこうの足の裏がぺたーっと
くっついた感じね。
その時『ああ、これはきっとお不動様だ。
確かにいらっしゃるんだな~って、お母さんは
信じたよ。
お不動様、疑ったりしてごめんなさい。』って
謝った。」
1年前ふとしたはずみで、それまで胸の奥底に
溜まっていたどろどろした思いを、思い切り母に
ぶちまけてしまった。
私がどんなに苦しんでいたかを知って欲しかった
からだ。
結果は「私の方があんたよりもっと苦労してきた。」
とはね返されただけで、言わなければよかったと
後悔する事になったわけだが、その中で母はこんな
問題発言をしている。
私を完膚無きまでに叩きのめしてくれた世界最強で
最恐コンビ、鬼山・鬼林の事にちょっと触れた時
だった。
「そんな時はお不動様にお願いすればいいのに。
よく聞いて下さるよー。
お母さんなんか、こんちくしょーと思う人がいたら
お願いしてるもん。」
おいおい こらこら
ワンだ母にはくれぐれもご用心である。
by wanda_land
| 2007-05-07 21:41
| ワンだ日記