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ワンだ~ランド

wandaland.exblog.jp

なにげない出来事を薄く薄くのばしていく金箔職人ワンだの世界

黒いカエルの正体

現在の本堂は立て直されて立派な建物になって
いるが、私達が初めて行った時はまだ古ぼけて
小さなお寺だった。

信者さんが霊夢を頂いたり、悩み事があって
管長様に相談に行ったりする事を「お尋ね」と
呼ぶ。
知人と私達母子もお尋ねをする為に、本堂で
順番を待った。

管長様の外見はどこにでもいる田舎の普通の
おっさん(失礼をお許し下さいませ!)だった。
ごく平凡な容貌で、特殊な能力でも無い限り、
すれ違っても振り返る事すらないだろう。

人間は9割が見た目から判断されるそうだが、
管長様には途方も無いパワーと智慧が備わって
いた。

順番が来て私が夢を話すと、管長様はすぐに
その意味が分かられたらしい。

「あなたは結婚を焦ってるね。」

ずばりその通り。

「はは~ん、『黒い着物を着たカエル』がいた
 わけね~。
カエルはあなた自身やね。
あなたは言いたい事があっても、それを言わずに
腹に溜めてしまうもんね。
そしてふくふくしている。
(「ふくふくしている」は方言で、不平や不満が
あるのに、口に出して言えない状態の時にこんな
言い方をする場合がある)
カエルは腹をぷ~っと膨らませるやろう?
それと同じだね。
物言わぬは腹膨るる技なりって言うよね。
そしてカエルは時々舌をぺろりと出して虫を食う。
あなたも時々お母さんに対してわーっと言ってるん
じゃないのかな?」

ずばりその通り。

あまりにも図星だったので、私は苦笑しながらも
素直に頷いていた。

この会話は他のお上人様や本堂に集まっている
信者さん達にも筒抜けで、私達のやり取りを聞いて
くすくす笑っている人もいたが、私は笑われても
ちっとも悔しいとか、恥を掻かされたなどとは
思わなかった。

気持ち良いほどずばずばと言い当てられて、むしろ
清々しい気分だった。
by wanda_land | 2007-05-14 22:22 | ワンだ日記