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ワンだ~ランド

wandaland.exblog.jp

なにげない出来事を薄く薄くのばしていく金箔職人ワンだの世界

猫福さんの予言

お昼過ぎに猫福さんから来たメールには、これから
起こるであろう事が書いてあった。

「日が高いうちはそんなにひどいことないと思う。
夜になって・・・10時か11時頃 よくも悪くも
ちょっと変化あると思う。
それで夜中の2時か4時前にかけて一つの山がある
と思う。
夜明け迎えられればもう一日がんばれるかな。
ふぁいとだ。」

これはもう予言と言ってもいいだろう。
恐ろしいほどぴたりぴたりと当たっていた。
特に夜中の2~4時までの出来事については、
あらかじめ猫福さんに教えてもらって本当に
よかったと思う。

私は彼が伏せをして顎を床に付けている姿が
1番好きだった。
そんな格好のまま金色の睫毛に縁取られたつぶらな
瞳で見つめられると、いつも放っておけなくなる。

「あ  かわいいポーズしてる!」

一緒になって寝転がり、アーニーの顔をアップで
見つめていると、彼の大きな鼻から出た暖かな息が
私の顔に吹きかかる。
幸福なひと時だ。

鼻をつまんでぷるぷる動かしてみたり、
「あらビックリ!」なんて言いながら垂れ耳を
びゅーんと上げたりしても、アーニーはちっとも
嫌がらなかったね。。。

相変わらず爽やかな風が吹き渡っていて、外に
いる事も全く苦にならない。
玄関ポーチに新聞紙を敷いて座り込み、彼の手を
握ったり頭を撫でながら話しかける。

夕方兄が様子を見に来てくれたので、顔の腫れの
事を話した。
「あ~、これは心疾患の典型的な症状やね。
うん、打撲じゃないよ。」

夜8時頃アーニーの事を心配した上司から電話が
かかった。
姪御さんから贈られた首輪が愛犬には大き過ぎたので、
アーニー用に譲って頂いた事がある。
それはヴィトンの首輪だった。

ある日病院のロビーに足を入れた途端、
「あっ、ヴィトンの首輪をした犬がいるって、今
ちょうど皆さんに話してたとこだったんですよ
すごいね~、上等の首輪をしてるね~。」と目ざとい
常連の飼い主さんから言われた事があったが、その
首輪は居間の壁に飾ってある。

上司からの電話を切り終わった直後、私達は思わぬ
お客様を迎えた。
by wanda_land | 2007-08-02 22:01 | アーニーのお話

by wanda_land