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ワンだ~ランド

wandaland.exblog.jp

なにげない出来事を薄く薄くのばしていく金箔職人ワンだの世界

手の平に乗せて

こんな大事な時なのに母が外出してしまった。
友人との食事会を急遽キャンセルするつもりだったのに、
メンバーと連絡がつかないらしい。

「今日になってドタキャンしたら迷惑掛けるし。
ちょっと行って来る。
1時までには帰って来るから。」と言い残して。

友人と連絡が取れないならば食事をするレストランなり
何なりに直接電話をすればすむ事なのに。
母が留守の間に状態が急変したらどうしよう、
アーニーはこんなに苦しがっているのに、と思うと
脳天気な母が恨めしくもある。

アーニーのお腹は、相変わらず見ているだけで恐くなる
ほど激しく波打ち、伏せた状態から1度だけ横倒しに
なろうとしてもがき、うまく寝返りが打てなくて顔だけ
横向きになっている。
横倒しの姿勢が楽なのだろうか?

また電話で聞いてみよう。
猫福さんの仕事の邪魔をしたくなかったが、
「今日は1日アーニーの為に空けといたから大丈夫
だよ!」と頼もしい言葉をかけてもらい、私は素直に
甘える事にした。

猫福さんのアドバイスをヒントにして、クッションに
タオルを巻いてアーニーの顎の下に敷いてみた。
ちょっと厚みがあり過ぎるので片手でクッションを
押さえ込んでいたが、どうやらかえって邪魔な様だった
ので、それを外して手の平に彼の顎を乗せてみた。
今度は落ち着いている感じだ。

写真だけではなく、動いている彼の姿を永久保存
したかったのでビデオを買ったものの、結局何も
撮れずじまいだった。
アーニーが死んでしまったら、きっと辛過ぎて見る気も
しないだろうと弱気になったからだ。

パスワードやメルアドは彼にちなんだものばかりだ。
将来の事を何も考えずに設定してしまったが、それを
使う度に彼を思い出して悲しくなるのはイヤだ。
必ず後悔の種になると心配していたが、これは全て
杞憂に過ぎなかった。

何故なら彼を思い出させる全ての物に触れた時、
寂しくはあっても悲しくは無いからだ。
壁紙にしているアーニーの顔も落ち着いて見る事が
できる。

正午近くになって猫福さんに電話を掛けた。
その時の話は驚きに満ち満ちていた。
by wanda_land | 2007-08-13 21:50 | アーニーのお話