心霊ファイル(?) NO 1
最近は休日になると母と一緒に清龍院へお参りに
行くようになった。
お経を唱えた後はいつもお茶を飲みながら
お喋りをするのだが、先日は慈恵お上人様から
こんな話を聞いた。
ある日隣町から20歳位の青年が相談に来たそうだ。
彼は調理師だが、時々口の端がひどく吊り上がって
しまうので人前には出られない、どうにかならない
だろうか、と言う相談内容だった。
早速お上人様がお経を上げていると、その背後で
彼がばたんと倒れる音が聞こえたので傍に行くと、
彼は両手で顔を隠しながら唸っていた。
見ると唇の端が信じられない程釣り上がっていた
と言う。
「『こんな風になるんです。
顔がこんなだから、ぼくは人前に出られんとですよ。』
って言われるとさ。
不思議やったよ~。
自分の手でしようと思っても、そこまで上がらない
のに、人間の口ってこんなに上がるのかと思う
ぐらい、ぎゅーっと吊り上がるとよ。」
お上人様は自分の頬の真ん中より上あたりを
指差していた。
「それでね、勺杖を持ったお坊さんがわーっと
出て来て、本人の声ではあるけど、野太い声で
何か言われるとよ。」
そこまでは心霊現象がテーマの番組でよく見かける
シーンだったが、その後が違う。
「私も心の準備がないけん、もうびーーーっくり
してね~~。
どうしたらいいか分からんで、おろおろしてさ。」
お上人様は思わぬ霊体の登場に度肝を抜かれた
様だが、それを聞いた私は不謹慎とは思いつつ、
笑い転げてしまった。
数々の修羅場をくぐり抜け、何冊も本が書ける程
霊現象を体験しているんだから、それは驚き過ぎ
だろう、と思ったからだ。
こんな時、TVに出てくる霊能師だったら毅然と
した態度で霊に向かって命令するのだ。
「この者の体から今すぐ出なさい!
もうこれ以上この者を苦しめるのは止めなさい!
自分から出ないならば、私が引きずり出しますよ!
この者の体に留まる事は私が絶対に許しません!」
こんな感じで。。。。
「お上人様、そんな時はTVに出てくる霊能師
みたいに、『f氏ウり霊r著!!えええいっ!!!』
って言わんとだめですよー。」
私のツッコミをさらりと流しながら、お上人様の
話は続いた。
行くようになった。
お経を唱えた後はいつもお茶を飲みながら
お喋りをするのだが、先日は慈恵お上人様から
こんな話を聞いた。
ある日隣町から20歳位の青年が相談に来たそうだ。
彼は調理師だが、時々口の端がひどく吊り上がって
しまうので人前には出られない、どうにかならない
だろうか、と言う相談内容だった。
早速お上人様がお経を上げていると、その背後で
彼がばたんと倒れる音が聞こえたので傍に行くと、
彼は両手で顔を隠しながら唸っていた。
見ると唇の端が信じられない程釣り上がっていた
と言う。
「『こんな風になるんです。
顔がこんなだから、ぼくは人前に出られんとですよ。』
って言われるとさ。
不思議やったよ~。
自分の手でしようと思っても、そこまで上がらない
のに、人間の口ってこんなに上がるのかと思う
ぐらい、ぎゅーっと吊り上がるとよ。」
お上人様は自分の頬の真ん中より上あたりを
指差していた。
「それでね、勺杖を持ったお坊さんがわーっと
出て来て、本人の声ではあるけど、野太い声で
何か言われるとよ。」
そこまでは心霊現象がテーマの番組でよく見かける
シーンだったが、その後が違う。
「私も心の準備がないけん、もうびーーーっくり
してね~~。
どうしたらいいか分からんで、おろおろしてさ。」
お上人様は思わぬ霊体の登場に度肝を抜かれた
様だが、それを聞いた私は不謹慎とは思いつつ、
笑い転げてしまった。
数々の修羅場をくぐり抜け、何冊も本が書ける程
霊現象を体験しているんだから、それは驚き過ぎ
だろう、と思ったからだ。
こんな時、TVに出てくる霊能師だったら毅然と
した態度で霊に向かって命令するのだ。
「この者の体から今すぐ出なさい!
もうこれ以上この者を苦しめるのは止めなさい!
自分から出ないならば、私が引きずり出しますよ!
この者の体に留まる事は私が絶対に許しません!」
こんな感じで。。。。
「お上人様、そんな時はTVに出てくる霊能師
みたいに、『f氏ウり霊r著!!えええいっ!!!』
って言わんとだめですよー。」
私のツッコミをさらりと流しながら、お上人様の
話は続いた。
by wanda_land
| 2007-09-23 21:37
| ワンだ日記