人気ブログランキング |
ブログトップ

ワンだ~ランド

wandaland.exblog.jp

なにげない出来事を薄く薄くのばしていく金箔職人ワンだの世界

2005年 12月 19日 ( 1 )

機はがくがく揺れながら台湾の地に向かって降下する。
話の種にでもなるかと思い、わざわざ手荷物を全部持って
台北空港に降りてみた。

天井が低く随分と古びた建物で、天井板が剥げ落ちたままに
なっており、みすぼらしい印象を持った。
面積も店舗数も香港のチェクラップコック空港には遥かに及ばない。
ミケさんとモモさんの3人で通路を往復し、店内にも入ってみたが
どことなく垢抜けない感じだ。

再び機内に戻ると、あの客室乗務員のキャサリン・チョイさん(仮名)の
メイクが一段と濃くなっていた。
短い合間を縫い、トイレにも行かずに渾身の力を振り絞って
塗り直したのだろう、青い瞼はより一層青くなっていた。
きっと彼女が香港のアイシャドウ年間消費率を一気に上げているに
違いない。

小さな目が気になってついつい塗り過ぎてしまうのかもしれないが、
メイクがきついとかえってその部分をじっと見てしまうものだ。

「他のとこに目を逸らせばいいのにね。
 口紅をこーんな風に描くとかさ。」
ミケさんが人差し指で自分の口の周りを大き目のアウトカーブで
なぞる。

「そうよそうよ、それとか鼻になんか付けるとかね。」
私の頭に浮かんだのはピエロみたいな赤くて丸い鼻である。
水玉模様であれば尚よろしい。
そうすればきっと衆人の注目は鼻にしか集まらないだろう。

口紅もみっちりと塗られていた。
リップブラシで彼女の唇をなぞったら、恐らくあと3人分位の量が
くっついてくるだろう。
誰かキャサリンの目を覚ましてくれちゅう話である。

またキャサリンは動きが素早い。
あまりにも早過ぎて、キャサリンが注いでくれたカップの中の
飲み物がたっぷんたっぷんと揺れて、今にもこぼれそうになるのだ。
ミケさんに飲み物を渡していたかと思えば、1メートル程後方に
瞬間移動している。
ワイヤーで吊られているとしか思えない様な動きであった。
by wanda_land | 2005-12-19 23:14 | ワンだ日記