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ワンだ~ランド

wandaland.exblog.jp

なにげない出来事を薄く薄くのばしていく金箔職人ワンだの世界

2007年 04月 09日 ( 1 )

あちこち話題が飛んでいるので、古い話から
完結しておこう。
で、メル友くんの話に戻る。

東京の大学に在学中だったフジワラくんは、
大学に通いながら家業のお手伝いをしていて、
学生にしてはなかなかのしっかり者という
感じだった。

ガテン系で理系という変り種でもあり、卒論を
書く為の実験で長時間研究室にこもる事が多く、
彼がパスできるよう私も応援していた。

卒論は無事に合格点をもらい、卒業旅行でこちら
に遊びに来る事になった。
もちろん私の返事は決まっている。

駅で待ち合わせをした。
小さな駅なのですれ違う恐れはまず無いはずだが、
それらしい姿が一向に見えない。
殆どの乗客が改札口を抜けた後、黒いコートを着た
男の子が現れた。

その姿をひと目見た時、私はしまった!と思った。
フジワラくんがメールに添付してくれた学生証の
写真より、実物はうんと若かったからだ。
私が会った超年下くんの誰よりもフジワラくんは
幼く見えた。

駅は自宅からごく近く、いつ誰が見ているか
分からない。
こんな若者を真昼間から従えていれば、きっと
世間様に変な目で見られるに違いない。

このまま素知らぬ顔をして逃げようかとも思った
が、来てしまったものは仕方が無い。
まず私が予約しておいたビジネスホテルへ行く
事にした。

「え~っと、お土産って何にも買ってないんです
けど、これがすごくうまいらしくて、え~っと
オレがちょっと食べてるんですけど~。」

そう言って彼が差し出した袋にはスティック状の
パンが数個入っていた。
初対面の相手に「食べかけ」はないだろうよ。

私は思わず吹き出した。
面白いヤツだなと思った。。。
by wanda_land | 2007-04-09 21:49 | ワンだ日記