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ワンだ~ランド

wandaland.exblog.jp

なにげない出来事を薄く薄くのばしていく金箔職人ワンだの世界

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鬼林は尚も続けた。
「犬見先生はかなり怒ってたみたいですよっ。
狐沢さんはこれから先生に謝罪するって言ってるんですけど、
ワンださんどうするつもりなんですかっ?
それでいいんですかっ?」
私は彼女のこの陰気でとげのある喋り方が大嫌いだった。

どうするもへったくれも無い。
鬼林は「私の代わりに犬見先生から怒られて謝罪をする
はめになってしまったかわいそうな狐沢」に謝れと遠回しに
言っていたが、それは絶対に違うと思った。

後で冷静になってみると、何の関係も無い鬼林が何故
この時しゃしゃり出て、私をぐじぐじと責めていたのかは
全く謎である。
彼女にしてみれば普段から気に食わない私を追い込む
材料を手に入れた、とでも思ったのだろうか。

翌日事件はあっさり解決した。
うちのデイケア利用を希望していた犬井さんに関する
その情報提供書は、利用前の準備の為デイケア主任が
無断で医事課から持ち出していたらしいのだ。

紛失うんぬんには無関係だが身内の失敗だ、知らん顔は
できない。
私は早速謝罪の手紙を頭をかきむしりながら必死に書き上げ、
犬見先生に会いに行った。
診療中でもあり直接渡す事はできなかったが、それを
想定して手紙を書いていたので、多分私の言わんとする事は
先生に伝わっていると思う。

大騒ぎの元だった主任からは一言もなく、犬見先生まで
巻き込んで事を大きくしてしまった狐沢も、一方的に私に
噛み付いた鬼林も、何事も無かったかの様に振舞っていた。

こんな連中が私の同僚だった。
by wanda_land | 2005-08-31 21:24 | ワンだ日記
当事者の私を無視した挙句よく調べもせずに、よりによって
私がいない間に犬見先生に失礼な電話を掛けるという
軽率な行動に出た狐沢。
なんと馬鹿な事をしでかしてくれたのだ。
今更私に話を振られてもどうしようもない。

狐沢は犬見先生が本当に情報提供書をこちらに渡したのか
疑ってかかり、そして私に何の断りも無く先生に催促の
電話を掛けてしまった。

「大変申し訳ありませんが紛失してしまいました。」と
前置きするでもなく、「貰っていないから下さい。」と
いきなり言われたら誰だって腹が立つ。
しかも相手は先生なのだ。

相談や報告等、先生とは今後必要不可欠な関わりを
持つ事になるというのに、最初から私の印象は最悪のものと
なった。
医事課の責任者である狐沢の軽率さに地団駄を
踏みたくなる。

まずは紛失までの経緯を誰がどんな形で説明し謝罪する
のかを、身内で話し合うのが筋だろう。
それを何もかもすっ飛ばし、しかも電話1本で済まそうと
しているのだ。
失礼にも程がある。

私にも言いたい事は山程あったが、今となっては手遅れだ。
犬見先生の怒りと疑惑がまっすぐに私に向かっていると思うと、
ますます気持ちが沈み込んだ。
by wanda_land | 2005-08-30 20:47 | ワンだ日記
「犬見先生からの情報提供書が無いって大騒ぎに
なってるんですけどねっ。
ワンださん、どこにあるのか知らないんですか?」

鬼林からの電話を受け、休日でさえもこんな陰険な声で
ねちねちと言われなければならないかと思うと、一気に
気持ちが沈む。

既に2人の同僚から個別に聞かれたが、「知らない。」と
はっきり答えているし、情報提供書は間違いなくカルテに
挟み、それ以来全く触れてもいない。
それが今更消えたと言われても、私にはどうする術も無い。

しかし鬼林が私を犯人扱いしているのは明白だ。
「情報提供書を見た人は他にいないんですよねっ。
狐沢さんが〇〇医院に電話を掛けて聞いたら、犬見先生が
直接出られて『確かに紹介状は書いて渡しましたよ。』って
言われたんですよっ。

でも狐沢さんが『でもこちらにはないので、先生もう1度
書いて頂けますか?』とお願いしたら、『絶対に書いて
渡した。』って言って、先生かなり怒ってらっしゃった
みたいなんですよっ。」

先生のご立腹は当然だ。
お忙しい中私が依頼した後、間髪入れずに丁寧な文書を
書いて頂いたのだから。。。。
by wanda_land | 2005-08-29 21:59 | ワンだ日記
何かのはずみで誤解され非難を受けた時、反論する気力が
なかったり、ここで下手に弁解してもそれを理解できる様な
相手ではないと思い、諦めてしまう事がある。

そんな誤解から生まれた事件が1つ。
今回は鬼林の話だ。

私が担当する事になった猫永さんの主治医である
犬見先生からの情報提供書(紹介状)がなくなったのが
事の発端であった。
それは私が直接犬見先生に依頼して書いて頂いた大事な
文書だった。

猫永さん本人のカルテに挟み医事課のカルテ棚に入れた
はずなのに、いつの間にか封筒ごと消えてしまったと言う。
情報提供書をカルテに挟めた事をその場で医事課の職員に
言い忘れたのは悔やまれるが、それら文書の保管に
関しては全て医事課の責任だ。

まさかと思い自分の周囲や医事課のカルテ棚も全部
捜してみたが、結局見つからなかった。

その後医事課がどう処理するつもりなんだろうと心配
しながらも、その月の週休を消化する為に休日を取り
自宅にいた時だ。

鬼林から電話が掛かってきた。
何事かと思っていたら、突拍子も無い事を言い出した。
by wanda_land | 2005-08-28 20:12 | ワンだ日記
世の中にはすぐにばれるウソを平気でつく人がいるものだ。
しかも何の良心の咎めも無く。
そんな類の人間を何人か知っているが、この鬼山も
またしかり。

初盆のお参りに行く日程もご仏前の金額も私抜きで勝手に
決め、封をした上で犬川さんに預けているくせに、
その話になると鬼山は「いえいえ、幾ら包むかは別に
決定してるわけじゃないですから。
いや、ちょっと話をしただけで私は知りませんよ。」と
知らん振りを決め込んだのだ。

鬼山がさっさと1人決めをしたのは、その場にいた犬川さんと
猫本さんが直接聞いているし、私も犬川さんが電話で
こっそり報告してくれていたので全部承知している。

私達3人は呆気に取られ、事務所内は一瞬にしてしーんと
静まり返った。
誰1人として真っ向から鬼山に異を唱える者はいなかった。

無事にお参りを済ませた翌朝、問題の鬼山は眉間にシワを
寄せたまま出勤した。
ただでさえ恐い顔がより一層恐さを増している。

それから10日間ほどだろうか、私達3人は鬼山から
徹底的に無視されてしまった。

陰険さを増した顔で事務所のドアを開けると同時に、そっぽを
向いたままぼそぼそと朝の挨拶をするくらいで、私達3人とは
必要な時以外口をきかなくなったのだ。
(ただし彼女のいつもの愚痴を聞かされなかったのは
幸いだった。)

少しはまともな大人になってくれ、鬼山よ。
by wanda_land | 2005-08-26 20:56 | ワンだ日記
お盆が近づいた頃、鬼林宅が初盆を迎えるのでお参りに
行きませんか、と猫本さんから話があった。

しかし鬼林が都合良く席を外している間に、お参りに行く
メンバーだけであれこれ話し合おうとしても、なかなか
タイミングが掴めない。
私がぐずぐずして話を切り出すのが遅れ、それに業を煮やした
鬼山がさっさと話を進めてしまったらしい。

犬川さんから電話があった。
その日はちょうど週休を取って自宅にいたのだが、わざわざ
私の不在の日を狙ったかの様に、お参りに行く日やご仏前の
金額まで独り決めしてしまったと言う。
「本当ならこういう事は主任であるワンださんがちゃんと話を
決めるべきなんですけどね。」と前置きをして。

そこまでは取り立てて言う程の事ではなかったが、
その翌日改めてお参りに行く日と行けるメンバーの確認を
した時に、鬼山は耳を疑う様な発言をした。

彼女は私がいない時に「この日もこの日も忙しいから
行けません。ご仏前の金額は〇〇円でいいですよね。」と
勝手に決めていた。

ところが4人の内行かないのが自分だけだと気づいた鬼山は
「えっ!ワンださんも行くんですか?うそっ。
それじゃ行かないのは私だけじゃないですか!」と、まるで
私から裏切られたかの様な反応を示し、すっかりむくれて
しまったのだ。

彼女が関わると些細な出来事が大事件になるものだ。
鬼山はこの後またもや何の為なのか全く理解不明だが、
つまらないウソをついた。。。
by wanda_land | 2005-08-25 21:19 | ワンだ日記
鬼山の人柄を表すこんな出来事があった。

ある日職場でギョーザの出前を頼む事になった。
ところが1番うるさ方の鬼山は幾つか訪問先を回って
担当している本人・家族から話を聞いているか運転中で、
連絡しようにもタイミングが計れない。

もちろん携帯は持っているが、まさかそんな時に
「ギョーザを注文しようと思ってますけど、鬼山さんは
どうします?」などと脳天気な用事で電話をするのもちょっと
気が引ける。
彼女はお弁当派なので要らないかもしれないし、ギョーザは
いつもで注文できる。

取り合えずその場にいた人達だけの分を注文したのだが、
これがいたく癇に障ったらしい。
ちょうどお昼休みになる頃戻って来て、机の上に積まれた
ギョーザのパックを見るや否やいきり立った。

「ええっ? うそっ! なんで自分達だけ頼んだんですか?
 そうだったら電話してくれればよかったのにっ!
 自分達だけ頼んでっ!」
いい大人が本気で怒る事なのか。。。

「あ、あの~、よかったら私と半分しませんか?
 多分全部は食べきれないと思うので。。。」と1番年下の
犬川さんがおろおろしながら申し出たが、
「いやっ、いいですっ!私は要らないですっ!」と言い捨て、
バッグを引っ掴むとぷりぷりしながら自宅に帰ってしまった。
私ははっきり覚えていないが、その後しばらく口を聞いて
くれなかったらしい。

しかしその次に起きた「初盆事件」こそ、まさに鬼山の
本領発揮と言えるものだった。。。。
by wanda_land | 2005-08-24 20:05 | ワンだ日記
鬼山の家庭の事情で私が彼女の分の認定調査を手伝って
いた時の事だ。

「えっ?ワンださん、まだ書類を書いてないんですか?
私なんか頑張りましたよー。
家で遅くまで起きて、ぜーんぶ仕上げましたよっ、ほらっ!
見て下さいよ、完璧ですよ!
ワンださんもしっかりやらないとだめじゃないですかー。」と、
当の本人が書類の束を机の上にどすんと置きながら得意気に
笑った。

ほぼ100%鬼山に服従する姿勢を固めていたものの、
さすがにその言い方には違和感を感じた。
どんなに頑張っても追いつかず、他人の面倒まで看る様な
状況ではなかったが、少しでも手助けになればと思い
なけなしの気力と体力を振り絞って調査に回っていたのだ。

その間に鬼山はちゃっかり自分の仕事を終えて、私の仕事が
遅いと小馬鹿にした様な態度を取るのは妙な話ではないか。
その仕事に裂いた時間は1時間やそこらではなかった。
出し抜かれた様な気がした。

認定調査中も調査票をまとめる時も非常に緊張する。
場合によってはこの調査結果が対象者とその家族の生活を
がらりと変えたり、認知症の悪化に拍車をかける要因に
なる事もあり、私としては毎回真剣勝負だった。

その上営業マンと同じ様に、背中にはいつも会社の看板を
背負っているという認識を持ってた。
初対面の人間には答えにくいデリケートな質問も沢山あり、
ちょっとした言い損ないがトラブルを招きかねない。
毎回頭を抱え、うんうん唸りながらまとめていたものだ。

しかし調子に乗って言いたい放題だった鬼山にも、
やはり後悔する時はやって来るものだ。。。
by wanda_land | 2005-08-22 23:04 | ワンだ日記
平成15年は幸先の悪いスタートを切った。
頻繁に熱発するのだ。

急に熱が上がる事はそれまでにも年に1~2回はあったが、
この年は3ヵ月の間に7~8回程熱発している。
しかし10回目を超えたぐらいから体温を測るのを止めた。
何故なら熱があっても仕事を休めなかったからだ。
それならばいっその事何度あるのか知らない方がいい。

本当はゆっくり休んである程度熱を出し切った方が
いいのだが、休むとそれだけ仕事が溜まってしまい、
自分で自分の首を絞める様なものだ。
しかしもうこれ以上残業時間を延長する気力はない。
異変を感じたらすぐに解熱剤を飲み、無理矢理に
抑える事にした。

こんな時の認定調査はとりわけ辛いものがあった。
ただでさえぼんやりしている頭は更に霧がかかり、周囲の
風景もはっきりと見えない。

せめてよろけて転倒しない様に最大限の注意を払い、
足元の1点を見つめて調査先まで必死に歩いて行った。
高度の難聴がある方が調査の対象者だった時など、
質問を大声で繰り返している間に倒れるかと思った。

あれは鬼山の家庭の事情で私が彼女の分の認定調査を
手伝った時の事だった。。。。
by wanda_land | 2005-08-21 22:16 | ワンだ日記
異動日は着実に近づいていたが、無事にゴールへ辿り着く
自信は殆どなかった。
そんな折珍しく鬼山が「ワンださん、この頃なんか元気が
ないですね?」と聞いてきた。
この頃どころかずっと前から変調をきたしているのに、だ。

「う~ん、そうですかね? あ、多分最近ちょっと寝不足気味
だったからかもしれないですね。」と私はさらりと答えた。
彼女に本当の事を言うわけがない。
ただし寝不足というのは本当だった。
熟睡できたのは3時間前後だっただろうか。
後は浅い眠りと覚醒を繰り返し、毎晩悶々としながら朝を
迎えていたものだ。

夜中に一旦目が覚めると仕事の事を思い出したり、日中に
あった嫌な出来事が頭の中をぐるぐると回り、とても平静では
いられないのだ。

しかも鬼山が早朝5時に起き、家事をこなしてから出勤すると
いう話を聞いて以来、5時前後になるとそれが妙に気になって
ますます不眠症がひどくなっていった。
鬼山が忙しく立ち働いている時に、私はまだ蒲団の中。
まるで何か悪い事をしている様な気がしてならず、後ろめたい
気持ちでいっぱいになっていた。

移動後に聞いた話だが、鬼山は一服しに行くついでに
上司に私の事を告げ口したり、私が外出した際にも同僚に
散々悪口を言っていたらしい。
これで時々上司が冷ややかな態度を見せていた説明がつく。

鬼山が体調不良や家族の事で悩んでいた時には、仕事は
そっちのけで私なりに親身になって話を聞いていたつもり
だったが、今振り返ると余計な事だったなとつくづく思う。
所詮人情など通用しない人間なのだから。
by wanda_land | 2005-08-20 21:18 | ワンだ日記