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ワンだ~ランド

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なにげない出来事を薄く薄くのばしていく金箔職人ワンだの世界

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前世で関わりのあった人達とは現世でも再び出会うと言う。
良縁・悪縁、どちらにしても縁があれば様々に形を変えながら
次の世も、またその次の世も巡り会いを繰り返すと。

また前世でいじめた側といじめられた側の立場が逆転する
場合があるとも聞いた事がある。
これは要注意である。
もしかするとずたずたに傷つけた相手から、次は復讐される
かもしれないのだから。

前世での恨みを持ち越さないよう、そして憎まれないように
できるだけ罪少なく生きて行かなくては。
いつまでも物事に執着せず、さっぱりと割り切った方が
気分も楽だろう。

と、ここで「前世でやり残した事が足かせとなり、すぐには
生まれ変われない。」との情報が入った。
さて、これは困ったぞ。

まだまだ美味しいものをいっぱい食べたり、映画を観たり
旅行にも行きたいなど諸々の欲はあるものの、死んでも
死に切れないほどの未練は無い。
それに人間から格下げされる様な大罪を犯した覚えも
無いから、恐らく次も人間だろう。

しまった、すぐに転生したらどうしようか。

それならいっそ仏様にお願いして桜の木にしてもらおう。
厳しい冬をじっと耐え抜き、私が1番好きな春に花を咲かせて、
ほんのひと時大勢の人々の目を楽しませるのだ。
そして散る時が来たら、微笑みながら私を見上げている
あの人の頭や肩に沢山の花びらを散らしてあげよう。

そうだ。
桜の木がいいな。
もし輪廻転生というものがあるのならば。。。
by wanda_land | 2005-10-31 23:06 | 黒の時代
「もしも生まれ変わったら何になりたいですか?」
そう聞かれる時がある。
昔は容貌も性格も家庭環境も含め、色々な意味で今より
もっとレベルの高い人に生まれ変わりたいと思っていたが、
今は違う。

この前聞かれた時はちょっと考えて「虫がいい。」と答えた。
「鳥かなんかに食べられてさ、考える暇も無いくらい
あっと言う間に死んでしまう虫けらでいいよ。」
そう答えたのは満更冗談でもなかった。

鬼山・鬼林からムチを振るわれていた時は、自分の事を
「ありんこ」だと思うようにしていた。
自分は取るに足らないやつなんだ、学習能力も判断力も
行動力も何もかも人よりうんと劣っている、ほんのちっぽけな
ありんこの様な存在なんだ、だからどんなに踏みにじられても
仕方が無い、出来が悪くてごめんなさい、と。。。
そう考えている方がかえって気分が楽だったのだ。

輪廻転生というものがあるのなら、来世は人間には生まれ
たくないと思う。
「里の修行」もたっぷりとさせて頂いた。
もうおなかいっぱいである。
素晴らしい人達との出会いも果たした。
これ以上無いと断言できるほど最上の出会いである。

仕事柄沢山の人と接してきた。
仏様に限り無く近い人間もいれば悪魔よりもタチの悪い人間もいる。
これほど激しく個体差のある生物は人間を置いて他には
いないとつくづく思う。
by wanda_land | 2005-10-30 22:20 | ワンだ日記
動悸や息切れを理由に診察してもらい、私に異変が
起きつつある事を先生に気づいてもらおうとした事も
幾度かあった。

私にしてみればそれにも精一杯の勇気と努力が必要だった。
何がしかの診断名が付き、心療内科や精神科等他の
医療機関に行けと言われるのが恐かったからだ。
きっと先生は症状が出始めた時期や悩み事を聞くだろう。
慎重に言葉を選んでも、私の訴えは愚痴か告げ口になって
しまうに違いない。

しかし先生に体調不良を訴えれば、何事かを察知して
もらえるかもしれないという甘えた気持ちは、最期まで
叶えられなかった。
そんな時に限って先生の手が空かないのだ。

こんな事が何回か続くと、もしかするとこれは
「余計な事をするな。このまま落ちて行け。」という何者かの
警告なんだろうかという妄想まで膨らんでくるのだった。
なんとかSOSを出そうとしても、私を潰そうとする者或いは
見守っている存在がそれを望んでいないのではと。

血尿が出て入院したり、過呼吸の発作が起きて朝礼の時に
倒れる同僚が羨ましくて仕方が無かった。
食欲だけは衰えない自分がひたすら恨めしい。
誰かに気づいて欲しいと切望する反面、好奇の目で見られ
たくないという思いがせめぎ合っていた。

うつ病、パニック障害、適応障害、過換気症候群。。。。
私の心の病が何に当てはまるのかは判然としないが、異動後
しばらくしてからネットでうつ度をチェックしたら100点満点の
76点で、「通院か入院が必要」と書いてあったのを覚えている。
「ネットなどやってる場合ではない。」とも。

ある時父に処方された抗うつ剤が残ってしまった。
「これはすっごく効きますよー。
どんな人でもにっこにこになるくらい、気分が良くなりますよ。」
との先生のお墨付きであった。
鬼林と2人きりで同行訪問する時にすがるようにして飲んだが、
私には一向に効き目無し、だった。

私の場合は仕事と同僚という2つの大きな原因を取り除く事が
先決だったのだが、何かおかしいと感じた時は私の様に変な
やせ我慢などせずに、専門医に相談した方がいい。
カウンセリングと治療薬で楽になるケースも沢山あるのだから。
by wanda_land | 2005-10-29 22:02 | ワンだ日記
もし自分が物覚えが悪く、いつも叱られ、役立たずの
つまらない人間だと周囲に見なされていたらどうだろう。
誰にも当てにされず、居ても居なくてもどうでもいい、
むしろ迷惑なやつだとさえ思われていたら。

人が1歩も前に進めなくなり、死を意識し始めるのは
どこにも希望を見出せなくなった時だと思う。
自分の存在が無価値だと感じた時に希望も失ってしまう。
「私なんか別に居なくてもいいんだ。それなら。。。」と。
人を殺すのに刃物は要らない。

あの頃の私だ。
贅沢を言わなければそれなりに平穏な生活を送っていたのに、
足元をすくわれて奈落の底にまっさかさまに落ちて行った。

私が子供の頃はいじめる側といじめられる側ははっきりと
分かれており、私はいじめられる側に立つタイプでは
なかったので、いじめられっ子が自殺を選ぶ心理が今ひとつ
分からなかった。

何故成績優秀で人気者だった子がいじめの対象になるのか、
何故とことんまで我慢し誰にも相談しないのか、何故まだ
子供なのに死と言う極端な道に突き進んでしまうのか。

しかし今はなんとなく理解できる。

教師や親に相談した事を「ちくった」といじめっ子は受け取り、
周囲が解決に乗り出しても、下手なやり方をすればいじめは
ますます激化する。

事件が起きた時、「家では普段と変わらなかったのに。」と
家族は首をかしげるが、それは彼らなりに精一杯の演技を
していたからだと思う。
by wanda_land | 2005-10-27 22:38 | ワンだ日記
かろうじて私をこの世界に繋ぎ止めてくれたのは、
アーニーだと信じている。
アーニーの兄弟犬はドッグコンテストのパピー部門で
チャンピオンになったらしいが、アーニーは下の歯が
ちょっと出ているみそっかすだった。

何をするでもなくただ私を傍で見守っていただけだが、
泡の様に消える事が叶わないならばいっそ。。。という
思いが燃え上がる前に消してくれたのは彼だった。

体や心にハンディーを持ち傷ついた人達が、動物には心を開く。
動物達には偏見も先入観も、本音も建前も無い。
私達の職業も地位も性格も外見も、彼らが私達を愛して
くれる事には何の障害にもならない。
そのままの私達を受け入れてくれるのだ。
アーニーもまたそうだった。

「ごめんね、心配ばかりかけて。」

アーニーを撫でながら彼の体温を感じ、やっぱり置いて
行く事なんかできないよね、と思い直す。

今は普通に食べ、眠り、働き、遊び、こうして過去を
振り返る事ができる。
本当にありがたいと思う。しみじみと思う。

自分はどちらかと言えば打たれ強い方だと思っていた。
少々落ち込んでも立ち直りは早いと。
しかしあの時は打つ側が複数で常に身近に存在し、
おまけに超弩級の破壊力を持っていたのだから
ひとたまりもなかった。
by wanda_land | 2005-10-25 23:01 | ワンだ日記
「死」について漠然と考えていた。
死んだらどうなるんだろう。。。。

多分何日かはそれなりに悲しんでくれるだろうが、ほとぼりが
冷めるにつれて皆普段通りの生活に戻って行くに違いない。
しばらくは迷惑を掛けるが段々落ち着くだろう。

命を絶ってしまいたいと思うのではなく、ただひたすら
このまま泡の様に消えて無くなりたいと心底願っていた。
苦しみを感じないのは熟睡している時だけ。
それも数時間しか続かなかった。
毎朝目が覚めると、消えずにいる自分が恨めしくさえ思えた。

「馬鹿やねぇ、死ぬなんて。」
「残された家族が可哀想だよ。」
「死ぬ勇気があるなら生きられると思うけど。」
「自分だけ逃げるなんて卑怯じゃない?」

自殺のニュースを聞いて思い思いにコメントする人達。
私も以前ならほぼ同意見だったが、今はどうしても違った
見方をしてしまう。
ぎりぎりまで追い詰められた事が無い人に、死を選ぶ人の
気持ちは分からない。

幸い私には扶養する家族もいない。
兄夫婦がいるし、母も1人で充分生活できるだろうから
まずは心配無い。

1番心配だったのは愛犬のアーニーだった。
人間ならば何らかの形で私の思いを詳しく伝える事が
できるが、アーニーにはそれができない。
突然私がいなくなり、永久に帰って来なかったら彼は
どうなるんだろう。

ある時たった1泊だし、「お留守番」という言葉が嫌いだから
という理由で、アーニーに何も言わずに家族全員で出かけた
のだが、その時の彼の落ち込みようは酷いものだった。

翌日の午後には帰宅したが、どんなに声を掛けても大きな
体を丸めたまま決して顔を上げようとせず、名前を呼んでも
暗い目で見つめるだけで近づこうとしなかった。
元通りの明るいアーニーに戻るのに1週間以上かかった事が
ある。

彼の豊かな感情に時々胸が痛くなるほどだが、私が原因で
衰弱してしまったらどうしよう。
だからと言って一緒に連れて行く事もできない。
実に妙な話だが、私を引き止めていたのは家族でも友人でも
なく、アーニーだったのだ。
by wanda_land | 2005-10-24 21:27 | ワンだ日記
「ワンださん、ケアマネジャーの試験を受けてみませんか?」

そう言われてごく軽い気持ちで試験勉強を始めたのが
本番4週間前。
何も勉強せずに模擬試験をざっと解いてみると、100点満点の
66点ほど取れたのが私に少々自信を持たせてしまった。

大学受験の時でさえあれほど真剣に勉強した覚えがないくらい、
死に物狂いでテキストを読み、問題を解きまくり、ついに
合格通知を手にしたわけだ。

そしてこの1枚の合格通知がまさに大きな分岐点となるのだが、
これがきっかけで近い将来自分の身の上に何が起きるのか、
まるで予測はつかなかった。

学生時代に何の気無しに取得した単位のお陰で受験資格を
得て、なんとか合格した事にただただ大喜びだった。
未来予知ができたら絶対に選ばなかった道へ、私は意気揚々と
踏み出してしまったのだ。

仕事・職場の人間関係・家族関係と、時期を同じくして何もかもが
想像を絶する重さでのしかかってきたのには、何か特別の
意味でもあったのだろうか。
人生は日々修行だと言うが、これに耐えられる強靭な精神力など
持ち合わせてはいなかった。

あわやというところで押し潰されずに済んだものの、もしも
あの時上司から異動の話が出ずにずっと同じ職場環境にいたら、
私の人格は崩壊していたと思う。
今頃は薬剤を大量投与され、どこかの病院のベッドの上で
朦朧としながら過ごしていたかもしれない。

或いは運が良ければネット上で知合った、目的が一致した「お仲間」と共に
旅立つか、樹海の奥にでも入り込んで暗く湿った土の上に身を横たえて
いたかもしれない。
自殺者は年々増加の一途を辿っている。
私も危うくその数に入るところだった。
by wanda_land | 2005-10-23 22:31 | 黒の時代
騒ぎを知った猫見さんが「ああっ!私達その時ちょうど
その場に居合わせてましたよ!
狐沢さん、もーーのすごく恐かったですよー。
電話をガシャンと切った後に『何をしてるわけっ?もうっ!
今月の給料やらないからね!!』ってカンカンに怒って
ましたよ。
私なんかどうしていいか分からなくて、1人で顔を真っ赤に
して黙ってましたーー。
ねえ、あの時よね? 恐かったよね~~。」

運悪く同じく猫見さんとその現場にいた犬所くんも、
怯えた表情で「はあぁ。。。」と頷くばかりだった。

使えなくなった保険証を窓口に出した罰としてお給料を
貰えなくなるのは猫下さんなのか、はたまた事務担当の
私なのか、それとも両方なのか是非とも知りたいものだ。

終日原因究明でごたごたしていたが、その日の夕方再度
狐沢から電話があった。

「えーっと、あれね。分かったよ。」
どことなくもったいぶった言い方だった。

「こっちで番号の入力ミスをしてたみたい。
と言う事でやっと原因が分かりましたー。」

全身から力が抜け、ほっとし過ぎて思わず明るい声で
応じてしまった。
「あっそ~。でも分かって良かったね!」と。

もちろん狐沢に濡れ衣を着せられ、お説教を喰らった
猫下さんにその後謝ったという話も聞かない。
自分の失敗でもないのに、簡単に頭を下げるのは沽券に
関わるとでも思っているとしたら大間違いだと思うが。

ここまでくると彼女がまるで底なし沼に巣くうヌシに見えてくる。
これでは良い人材を育てる能力は全く期待できそうにない。
我が道を行くのは結構だが、振り返った時に後ろには誰も
いなかった、という寂しい結末が待っているかもしれない。

        狐沢よ     謙虚になれ。
by wanda_land | 2005-10-21 22:08 | 黒の時代
いくら安月給で薄っぺらい月給袋とはいえ、狐沢が
3週間近くも私のお給料を金庫に入れたままほったらかして
いたのには参ってしまった。

もし私が宵越しの金を持たない主義だったら、とっくの昔に
カラカラに干からびていたところだ。
ろくに謝りもしなかった狐沢であるが、こと他人の失敗と
なると徹底的に叩いてくる。

ある日狐沢から、入居者さんの医療保険証の番号が
間違っていて、数か月分のレセプト(請求明細書)が一挙に
戻って来た、とクレームの電話が入った。
胃がきゅっと痛くなる。

入居者さんの受診時はこちらのスタッフが病院に連れて行く。
月初めには必ず保険証の確認をしてもらうのだが、
どうやら既に番号が変わっている事に気づかず、旧保険証を
せっせと持参していたらしいのだ。

詳しい説明は省くが、例えば保険証の番号が1つでも
違っていると、仮に窓口負担を3割とするとあとの7割の
医療費は病院に入ってこなくなる。
これは一大事だ。

狐沢のご指名で、その入居者さんの受診介助をし、保険証を
窓口へ出した猫下さんに電話を代わったが、狐沢から
「そっちの保険証の管理はいったいどうなってるわけっ?
誰がどんな風にしてるのっ?」などと詰問されたらしく、
すっかりしょげかえっていた。
保険証のコピーをいつも通りに見せただけの猫下さんには
何の罪も無かったのだが。

事務の私としては心穏やかではない。
「私も家族の方に毎月確認すればよかったね。
なんか猫下さんにとばっちりを食わせたみたいでごめんね。。。」

猫下さんは「いえいえ、いいんですよ。
私も何が何だか分からなくなってですね~。」と弱々しく
笑っていた。
by wanda_land | 2005-10-20 21:52 | 黒の時代
さて私達のお給料日は毎月10日と決まっているが、
10日が日曜にかかる時は前日の土曜ではなく、前々日の
金曜になる。

私の場合今どき珍しく現金手渡しなので同僚からちょっと
羨ましがられるのだが、これも良し悪しだ。
給与に当てる予算が不足した時など、役員報酬は後回しに
されてしまうからだ。
なかなかお給料が貰えず悶々とする時もある。

ある日恐ろしく遅れた事があった。
上司も遅れている理由には一切触れてこない。
何か緊急な出費があり、にっちもさっちも行かなくなって
いるのだろうか。
心配だ。。。

恐くて上司に聞くのもはばかられ我慢をしていたのだが、
いくら何でも遅過ぎる。
思い余って直接上司に尋ねてみた。

「ええっ?まだ貰ってない? うそっ。
ちゃんと狐沢くんに預けてるよ?」

狐沢め。
わざわざ休日に事務所に出向く事にした。

「あ~~ら~~、忘れてた~~。」
首をすくめて苦笑している。

「はい、これ。遅くなりました~。」

手渡す時に軽く頭を下げていたが、特に謝ろうという気も
無いらしい。
他のスタッフは8日に給料明細を貰っていたが、私が
受取ったのは3週間後の28日だった。

他人には容赦無い狐沢だが、自分の失敗には大甘な
狐沢であった。
by wanda_land | 2005-10-19 21:22 | 黒の時代