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ワンだ~ランド

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なにげない出来事を薄く薄くのばしていく金箔職人ワンだの世界

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ペニンシュラ・ホテルのメインダイニングで広東料理の名店
「スプリング・ムーン」
かの有名なXO醤を初めて創作したレストランである。

XO醤とは干し貝柱・干しえび・塩漬けの魚・唐辛子・にんにく等を
煮詰めて大豆油に漬け込んだピリ辛の調味料で、ギョーザや
シュウマイを食べる時などに小皿で出てくる。

野菜炒めやチャーハンに使うもよし、インスタントラーメンに入れても
よし、辛い物好きな人はそのままあつあつご飯に乗せてもよしの、
優秀調味料なのだ。
大っぴらに売っていないレストランでも、店員さんに聞けばそこの
オリジナルXO醤を瓶詰めにして譲ってくれる場合もある。

さてのそのスプリング・ムーンで香港最後の昼食を取ろうと、
コンシェルジェに予約を頼みに行った。
すんなりと予約が入り任務を果たして意気揚々と戻ろうとした時、
部屋から降りて来た佳苗さんとちょうど出くわした。

「予約できたよ~♪」
「あ、ほんと。しかし日曜日のお昼なのによく予約できたね。
お客さんが少ないのかな~?
スプリング・ムーンは大丈夫か~?」

なあああぁにいいいいぃ?   にににににににっちょーび?
しまっ        たーーーーーーーーーー!!
予約の時にたしか「サタデー」という、小学生なら誰でも知っている
単語を口にしたはずだ。
背筋に冷たい汗が走った。
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by wanda_land | 2005-11-29 21:35 | ワンだ日記
まだ香港旅行記を書き終えていないという大変な事実に気がついて
しまった。
そしてあと10日ほどするとまた香港に行くという事実にも。

去年の旅行から1年近くが過ぎてしまったので、私の記憶もどんどん
不確かなものになっている。
これはまずい。
そういうわけで香港旅行記再開である。

昨日の夕ご飯もろくに覚えていない人間が、1年も前の事など
正確に覚えているわけがないが、ここで記録していなければ
行った事まで忘れてしまうに違いない。
やはりもうひとふん張りして最後まで書かねばならぬ。
(ちなみに夕べはおでんだったので、鮮明な記憶が残っている。
今日も残りのおでんを食べたので、忘れたくても忘れられない。)

さて定宿にしているペニンシュラ・ホテルであるが。。。
(「定宿」とは我ながらかっこいい表現だ。  ふっ
香港を代表する超一流ホテルで、以前は高嶺の花だったが、
今はわしらの様な安サラリーOLでもしゃらっと泊まれるのだ。)

今回ここのコンシェルジェのやつめの印象が非常に悪かった。
ちなみにその前年に応対したコンシェルジェのねーちゃんも、
「知りません。」と、職業柄口が裂けても股が裂けても、決して
言ってはならないセリフをすら~っと吐きおった。

私達は安くて美味いものを求めて東奔西走しており、いつもは
宿泊先のレストランなどには目もくれないのだが、1回くらいは
行ってやるかという事になり、4日目の昼食をホテルのメイン
ダイニング、スプリング・ムーン(嘉麟楼)に決定した。

どこかいけ好かないコンシェルジェのチャーリーだかリチャードだか
ヤコブセンだかレフチェンコだかゴンザレスだか、名前なんぞ
忘れたが、とにかくそやつに予約を頼む事にした。
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by wanda_land | 2005-11-28 21:45 | ワンだ日記
いつも笑顔を振りまいていたアンディーさんの表情が陰り始めたのは
いつの頃からだろうか。
細かい部分は忘れてしまったが、新しく彼のボスになった女性が
ワンマン過ぎてついていけなくなった様なのだ。

韓国のベースにいるアンディーさんの友人が、「韓国に来ないか。」と
誘っていると言う。
うるさいボスもいないしお給料も良いから、と。

なんだか嫌な予感がしていたが、とうとうそれが現実になったのは
それから間もなかった。
「韓国のベースに行く事にしたよ。」
新婚ホヤホヤだった奥さんを日本に残し、アンディーさんは韓国に
行ってしまった。

「月に1度は帰ってくるから、その時に英会話も教えに来るよ。」と
約束してくれたが、彼はそれっきり2度と戻っては来なかった。
数年後勇気を振り絞ってベースで働いている奥さんに電話を
掛けてみた。

その時にアンディーさんの連絡先も聞いたのだが、なんとなく
二の足を踏んでしまい、1度も電話を掛けていない。
(もしかしたら韓国に単身赴任したのが原因で4度目の離婚でも
してはいないかと思ったが、それは杞憂に過ぎなかった)

引き出しの中にはアンディーさんの写真が1枚だけ残っている。
ある時アンディーさんが私にくれた物だ。
星条旗とネイビーの旗(?)を背にしたタキシード姿のアンディーさん
が、背筋をピンと伸ばして誇らしげに写っている。

誕生日のプレゼントは何がいいかと聞いたら、
「Go home and look into the mirror。」と大きな独り言を
言ってたけど、照れくさかったから聞かなかったフリをしてスルー
しちゃったな。

今頃どうしているだろう。
還暦祝いを兼ねて私達が香港から買って来たシルクのガウン、
つんつるてんだったけど着てくれているだろうか。
赤い地に龍の模様が入ったいかにもチャイナな服だったなぁ。

今でもひょっこりとアンディーさんから電話がありそうな気がして
仕方がない。
その時はやっぱり<I missed you!>と言おう。
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by wanda_land | 2005-11-27 22:00 | ワンだ日記
ヒアリングは不得意なのに何故かアンディーさんの話はすっと頭に
入ってくる。
まるで隣にコメディアンでもいる様な気がするほど話術に長けていた。

時々洋画に「外国語訛りの風変わりな英語を話す人」が出てくるが、
アンディーさんはその真似が得意である。
ロシア語訛りの英語(多分)とか、フランス語訛りの英語(恐らく)とか、
スペイン語訛りの英語(知らんけど)などを披露してくれた。

彼はいわゆる退役軍人でレストランのマネジャーをやっていたが、
米軍基地の中だけで彼の人生を終わらせるのはもったいない
くらいだ。
英語がたいして分からない日本人にもこの笑いは充分通じる。
私の頭にはバーテンダーの格好をしたアンディーさんが、毎晩
常連さん達を前にワンマンショー繰り広げている姿が浮かんだ。
大繁盛間違い無しだ。

なにせコメディアンで、方言混じりの日本語が理解できて、
歌も上手いという、持ちたくても持てないほど幾つもの才能の
持ち主なのだ。
しかもそれに加えてベトナム帰りという超硬派なキャリア付きだ。
お店でも開いたらきっと街中の人気者になるに違いない。

いっその事ベースの外で接客業でもやったらどうかと持ちかけると、
アンディーさんは大きく頷いて「うんそうね~。頭に何か被って~。
こーんなちっちゃなエプロンをして~。」と女性の声色を使いながら、
自分のお腹の前で小さな四角を形作り、体をくねくねさせていた。

           それはメイドさんじゃろ。
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by wanda_land | 2005-11-26 22:25 | ワンだ日記
もしも身内から殺人者が出たとしたらどうだろう。
そして使用された凶器が自分の所有物だったとしたら。
多分どこか遠くに引っ越して、誰にも言わず一生胸の内に
しまい込むだろう。

聞かれもしないのにそんな秘密をぺろんと喋ってしまうのが
アンディーさんらしい。
いつもの様な笑い話だろうと思い、皆でふんふんと聞いていたが、
どうも彼の軽快な話し振りと裏腹に内容が危ない感じなのだ。

「旦那が帰って来て玄関のドアを開けた途端、妹がいきなりヤツを
銃で撃ち殺したんだ。
いつもヤツから暴力を振るわれてたから、今日こそは許さないと
思ってやったらしい。
で、その時撃ったのがボクの銃だったんだよね~。
警察に没収されてて返してもらえなくてさ。残念だな~。」

妹さんの犯した罪より、銃の方が気になるんかい。

あまりにも深刻な話だったので、さすがにその後妹さんが
どうなったのか聞く勇気はなかった。
敏腕弁護士を雇うお金があれば、10年か20年位のムショ暮らしで
済むのだろうか。

アンディーさんと義弟がパーティーか何かに行った夜の事。
妹さん(罪を犯した妹さんとは別人?)から
「12時までには必ず帰って来る事!」と厳命が下っていたのに、
気がつくととっくに12時を過ぎていた。

「わ~~お!もうこんな時間だ!今頃帰ったら殺される!!」

大慌てで帰宅し、大の男が2人してびくびくおどおどしながら
家の外から
「ハロ~。帰ったよ~。」と妹さんに声を掛けた。

「だっていきなり家に入ったら撃ち殺されるもん。へっへっへ
 外の方が安全なんだ♪」

ただの冗談じゃなさそうだ。
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by wanda_land | 2005-11-24 22:54 | ワンだ日記
アンディーさんから学んだものの中で1番印象に残っているのは、
ある地名の正しい発音の仕方である。

フロリダにあるディズニーワールドとユニバーサルスタジオへ遊びに
行った事を話そうとした時だった。
この巨大テーマパークはORLANDOという所にあり、「オーランド」と
ガイドブックに書いてあったので、なるべく英語っぽく発音したつもり
だったが、アンディーさんがすかさず私の発音を訂正した。

「オーランド」ではなく正しくは「オーランドー」で、アクセントは
「ラン」にあるらしい。

よくよくスペルを見ると「島」という意味の「LAND」ではなく、
「LANDO」ではないか。
五木の子守唄の歌詞から引用すれば分かりやすいだろう。
「おどま盆ぎり 盆ぎり 盆から先やおーらんどー」の
「おーらんどー」と同じ発音なのだ。

。。。。。。と断定する前にさっきネットで検索したら、正しくは
「おーらん”と”ー」だった。  あっちゃっ
音楽の時間でもちゃんと”どー”って濁るように習ったはず
なんだけどな~。

とりあえずそんな細かい部分はこっちに置いとくとして、つまり
「ロード・オブ・ザ・リング」で美しきエルフを演じたオーランド・
ブルームの正しい発音の仕方は、実はオーランドー・ブルーム
なのだ。

偶然街で彼とすれ違った時に「オーランドさん」と呼びかけても、
決して振り向いてもらえない。
ミニ知識として覚えておきたいものだ。

まっ、スチーブ・マッキーンだろうがスティーブ・マックィーンだろうが、
ケビン・コストナーだろうがケブン・コスナーだろうが、
ケーリー・エルウェスだろうがケーリー・エルビスだろうが、
わしら日本人がそれほど神経質にならんでもええちゅう話か。
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by wanda_land | 2005-11-23 21:56 | ワンだ日記
アンディーさんから学んだものの中で1番印象に残っているのは、
ある地名の正しい発音の仕方である。

フロリダにあるディズニーワールドとユニバーサルスタジオへ遊びに
行った事を話そうとした時だった。
この巨大テーマパークはORLANDOという所にあり、「オーランド」と
ガイドブックに書いてあったので、なるべく英語っぽく発音したつもり
だったが、アンディーさんがすかさず私の発音を訂正した。

「オーランド」ではなく正しくは「オーランドー」で、アクセントは
「ラン」にあるらしい。

よくよくスペルを見ると「島」という意味の「LAND」ではなく、
「LANDO」ではないか。
五木の子守唄の歌詞から引用すれば分かりやすいだろう。
「おどま盆ぎり 盆ぎり 盆から先やおーらんどー」の
「おーらんどー」と同じ発音なのだ。

。。。。。。と断定する前にさっきネットで検索したら、正しくは
「おーらん”と”ー」だった。  あっちゃっ
音楽の時間でもちゃんと”どー”って濁るように習ったはず
なんだけどな~。

とりあえずそんな細かい部分はこっちに置いとくとして、つまり
「ロード・オブ・ザ・リング」で美しきエルフを演じたオーランド・
ブルームの正しい発音の仕方は、実はオーランドー・ブルーム
なのだ。

偶然街で彼とすれ違った時に「オーランドさん」と呼びかけても、
決して振り向いてもらえない。
ミニ知識として覚えておきたいものだ。

まっ、スチーブ・マッキーンだろうがスティーブ・マックィーンだろうが、
ケビン・コストナーだろうがケブン・コスナーだろうが、
ケーリー・エルウェスだろうがケーリー・エルビスだろうが、
わしら日本人がそれほど神経質にならんでもええちゅう話か。
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by wanda_land | 2005-11-23 21:55 | ワンだ日記
お菓子はベースのPX(売店)から買って来たり、教室に来る友人達が
持ち寄ってくれていたので、我が家でいつも用意するのはせいぜい
コーヒーくらいだった。
そのコーヒーさえアンディーさんに買って来てもらう事があった。

ある時アンディーさんが生クリームの容器を不審そうに眺めている
ではないか。
どうやら期限切れのクリームを出してしまったらしく、分離して容器の
底の方にどんよりと固まっていた。

まずい事態になったと思ったが時既に遅しである。
何故ならば我々仲間内でこういう失敗は致命的だからだ。
決して例外は無い。
そう、これは後々何十年も語り継がれるのだ。間違いないのだ。
事あるごとにこの日の事は蒸し返される運命にある。

それ以来アンディーさんはクリームのフタを開ける前に、必ず容器を
振るようになった。
「へっへっへ~~♪」と笑って目をくりくりさせながら、まるで音でも
聞くかの様に傾けた耳元でしゃかしゃか振るのだ。

 振ったって何にも分かんないってばさ。
 音なんか絶対聞こえないってばさ。

XPの食料品も物珍しかったが、それ以外にもアンディーさんは
ディズニーグッズの通販カタログを見せてくれた。
日本の通販で扱っている商品の方が断然センス有りと見たが、
さすがに本場のカタログはディズニー物にしては価格が安い。

私はこれでボストンバッグを買った。
ミッキーマウスの顔が沢山ついていたが、ヒョウ柄なのでそれほど
子供っぽくは見えない。

アラジンやジャスミン、ティンカーベルなどディズニーのお話に
出てくるキャラクター達の衣装まで売っている。
米国の子供はでかそうだ、私も着られたかもしれない。
買っときゃよかったかな。
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by wanda_land | 2005-11-22 21:59 | ワンだ日記
あれは多分私が税関でスーツケースを開けさせられたという話が
きっかけだったと思う。
美白クリームの迷奇や、痩せる石鹸等の香港製品が日本人に
大うけしていた頃だった。

規制された数量を超えて買う観光客が増えたのだろう、私の様に
いかにも人畜無害で善良で安月給で馬車馬の如く働き、
爪に火を灯す様にしてせっせ せっせ せっせと小金を貯めている
勤労婦人でさえ税関で止められ、「スーツケースを開けて
もらえますか?」と声を掛けられる羽目になってしまったのだ。

そこから話が広がり、海外からエロ雑誌を持ち込んでいる人って
どうしているんだろうという話になった時、「エロ雑誌だったら
ベースで色々と売っているよ。」とアンディーさんが言い出した。

男性ならば旅先で手に入れたエロ雑誌を、なんとかして日本に
持ち帰りたいと熱望した事がきっとあるだろう。
「ちょっと見てみたいよね~。」と冗談を言っていたら、翌週の
英会話の時に早速そのブツをアンディーさんが持って来た。
それは「バトラー」という オ ト ナ の雑誌だった。

衣装代が出なかったのか、それとも暑くてたまらなかったのか、
ブラもぱんちーも身に付けていない妙齢のご婦人方の写真が
わんさと掲載されているではないか。

それぞれすっぽんぽんのまま、淫らちゅうかはしたないちゅうか
血圧急上昇ちゅうか鼻血ずびーーちゅうか、それはもうエロエロで
グログロなポーズを取っているのだ。
これを見た故郷のご両親はショックのあまり嘆き悲しみ、病の床に
ついてしまうに違いない。
よもやご近所さんや親戚一同に自慢する人はいないだろう。

もちろん私はこの雑誌を見てはいない。
いや正確に言うと「殆ど」見ていない。
もっと正確に言うと「ちょびっと」見た。    うふん

見てはいけない物や聞いてはいけない事に遭遇すると、自然に
焦点がぼやけたり、耳にシャッターが下りるシステムが働く為だ。

「なにこれーーーっ。」
「うへーーーーっ。」
「すごーーーいっ。」

みんなでひとしきり盛り上がった後アンディーさんはさっさと
この雑誌を持ち帰ってしまった。
後でじっくり見ようと思ったのにさ。   ちぇっ
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by wanda_land | 2005-11-21 21:04 | ワンだ日記
アンディーさんの知人が作ったこのチーズケーキはかなりこってり
していた。
あっさりしているとかさっぱりしているというのが料理に対する
誉め言葉となっている日本で、このしつこさ、くどさはちょっと
珍しかった。

日本の洋菓子を洗練された大都会の美しい女性に喩えるならば、
このチーズケーキはまるで田舎でのびのび育った鼻たれ小僧
(いつも青っぱなを拭いている為セーターの袖口がぺかぺか
光っている。)と言ったところだろうか。

つまり絶品と言いたいわけである。
欲張って2切れも食べると胃もたれしそうになるが、今でも時々
無性に食べたくなる。
周囲の人にも大好評だったので、アンディーさんに頼んで何回か
買って来てもらった事もある。

缶入りのクリームチーズもチーズ好きの私にはヨダレものだった。
スプレー缶の上部を押すと、細くて短いチューブからオレンジ色の
チーズがにょろにょろと出てくる。
それをクラッカーにたっぷり塗って食べるのだ。

週に1度の楽しみはアンディーさんとの楽しい会話だけでなく、
このいかにもアメリカな食べ物でもあった。
そして食べ物以外のあんなモノまで。。。。
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by wanda_land | 2005-11-20 22:02 | ワンだ日記