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ワンだ~ランド

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なにげない出来事を薄く薄くのばしていく金箔職人ワンだの世界

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「私ってよっぽど暇だと思われてるんで
しょうかね~。
鬼林さんはよく私に何かさせるんですけど、
書類を渡す時に、ただ『はい』と言うだけ
なんですよ。」

「『これをこうやっといてね。』とか
『よろしくね。』とか言わないの?」

「言いませんよっ。
机の上にポンと乗せるだけで、後はなーんにも
言わないですもん。」

猫吉さんは相当悔しそうだった。
鬼林は肩書きや資格に弱く、ぺーぺーには
傲慢な態度を取るタイプだ。
短大を出たばかりの事務員など取るに足らない
人とでも思っているのだろう。

理学療法士や言語療法士の卵達が実習に
来ているが、鬼林は彼らに恐れられている
と言う。

私も彼女が実習生と話しているところを何回か
聞いた事があるが、相手が気に入らないと、
意地の悪い言い方で追い詰めて絶句させていた。
無関係の私までいたたまれなくなったものだ。

ところで今度新しく施設を建設する事が決まり、
各部署から少なくとも1名ずつその新しい職場に
異動しなくてはならない。
事務所で主任会議の報告をした際にその件を
伝えた時の鬼山の様子が変だったと言う。

『さあ、ここから誰が行くんでしょうかね~。
あー、私も行きたーーーーーい!』

「鬼山さんは私達2人を意味ありげに
じろ~っと眺め回しながら、にやにや笑って
言うんですよ!
もうむかつくーー!
何がそんなに笑えるんでしょうかねっ。
『いいよっ、喜んで行ってやるよっ。』って
感じですよ。」

もし異動を拒否したら、その人には辞めて
もらうという厳しい条件まで付いているのだが、
鬼山も鬼林も、その施設に行くくらいなら
絶対に辞める、と言ったらしい。

鬼山が「私も行きたい!」と叫んだのは、
ただの皮肉だったのだが、嫌われ者の鬼山や
鬼林が異動になったら、きっと新しい職場で
彼女達と同僚となるワーカーさんが逃げて
しまうだろう。

2人が揃っていてもいい加減な勤務態度だが、
片方が休むともう片方が更に適当にやり出す
始末だ。

「もーー、我慢の限界ですっ!!」

いつもはおっとりしていている犬川さんの
激しい口調に猫吉さんも同調する。

お好み焼きをつつきながら私に本音をぶちまけて、
犬川さんも猫吉さんも少しは胸がすっきりした様
だった。

あの地獄のコンビのせいで犬川さんや猫吉さんが
辞めては困るので、時々食事に誘ってガス抜きを
しているが、そんな事ができる私は幸せ者だなぁと
しみじみと感じる。

願わくばそのガスの元になっている鬼山・鬼林が、
他の事業所に行っちまいます様に。。。
    ナモナモナモナモ
by wanda_land | 2006-09-24 22:07 | ワンだ日記
「鬼林さん、仕事中に何してるか分かった
もんじゃないですよ。
どっかで寝てるかもしれない。」

「休憩室にもよく行ってるから、そこで
寝てるんじゃないかな。」

「自分は事務所でしょっちゅう居眠りしてる
くせに、この前のカンファレンスの時に、
他の人が居眠りしてたとか言って、すっごい
文句つけてました。」

鬼林の居眠りは毎日の事だった。
顎に手を当てて堂々と船を漕ぎ出す。
もちろん目の前にそれをやられても、怖くて
1度も注意した事はない。

「それに片方が休んでる時は、もう片方が
好き勝手をやり出すんですよ。」
無法地帯だ。

書類上の管理者は私の名前になったままだ。

「管理者はワンださんだから。私じゃないから。」

鬼山は今でもそう言って責任逃れをしている
らしいが、とんでもない話だ。
今度私の目の前でそんなすっとぼけた事を
抜かしてみろ。
課長になった時に5万円も上げてもらった
お給料を返上させるぞ、このやろ。

「あの事務所の雰囲気、ほんっっとにイヤ!
私と猫吉さんだけだと平和なんですけど、
あの2人がいるとそれだけで空気が重苦しく
なって、いたたまれないです。
でも鬼山さんなんか、『ここは空気が重いね~、
なーんか気分が悪くなる。』って言って。
その悪い空気作ってるのはお前だろ?って!!」

「しかも私達まで他の部署から冷たい目で
見られたりするんですよー。
もうやめてくれーー。」

犬川さんも猫吉さんもとても素直で真面目な子だ。
それなのに鬼山も鬼林も彼女達をないがしろに
している。
彼女達のお陰で煩わしい仕事が随分減って
いるのに、感謝の気持ちなんぞこれっぽっちも
無いとみえる。
私はちょっと心配になってきた。。。。
by wanda_land | 2006-09-20 23:41 | ワンだ日記
犬川さんは元の職場で一緒に仕事をしていた
時に、落ち込む一方だった私を気遣って
くれていた同僚だ。
刺々しい事務所の中で唯一私を癒してくれた
天使の様な存在である。

先日一緒に食事に行って来た。
もう1人の連れは私の異動後に入り、犬川さんと
同じ事務をしている猫吉さんという女の子だ。

日頃あの鬼山・鬼林コンビにストレスを
いっぱい抱えているので、たまに彼女達を
誘ってガス抜きをさせるのが私の役目だと
思っている。

この間犬川さんと会った時も鬼山・鬼林への
やり場の無い怒りを爆発させていた。
私の出番だ。

「なんかおいしいものを食べに行こうよ♪」

お好み焼き屋さんでもりもり食べながら、
彼女達の話を聞いたが、あの2人の無責任な
行動には毎回呆れてしまう。

2人は主任を飛び越して、ヒラからいきなり
課長になってしまったのだ。
2匹の大天狗の誕生だ。

「それがですね~、明らかに用事の無い
方角に公用車で行って、自分の買い物を
して来てるんですよ。」

「〇〇町にパン屋さんが出来たんですけど、
そこが鬼林さんのお気に入りらしくて、
しょっちゅう買いに行ってるみたい。
バッグの中に隠してるつもりらしいけど、
そこからチラッとそのお店の袋が見えるん
ですよ。」

「物が増えるんですよ、毎日の様に。
あれっ、こんなの持ってたっけ?
あ、これも今日買いに行ったんだな、って
すぐ分かる。」

勤務中に公用車を使って自分の用事を
済ませて来るなど、お手の物らしい。
誰にも見られていないと思っているかも
しれないが、それは大きな勘違い。
犬川さんの友達から「鬼林さんが今買い物に
来てるよ。」などとメールが届くのだから。

犬川さんと猫吉さんの話は続く。。。
by wanda_land | 2006-09-17 22:21 | ワンだ日記
2勝5敗という散々な結果を胸に、傷心の
日々を送っていたところ、義姉のお母さん
の知人の方から1人紹介された。

写真をひと目見て、母には「なにこの人。
もう今度こそは会わないからね!」と
きっぱりと言い切った。

趣味の悪い派手なチェックのジャケットを
着た男性が、自信満々という感じで写って
いたのだ。
しかし「すごくいい息子さんらしい
ですよ。」との言葉を信じて会って
しまったのである。

この「すごくいい方ですよ。」という言葉
にはご用心である。
たいして知りもしないくせに相手を誉める
無責任な人がいるものだ。

会ってはみたものの、これまたピンと
来ないし、相手から気に入られたという
感触もまるで無い。

今までひどい仕打ちをされた恨みツラミが
蓄積していたのか、今度こそはこっちから
はっきりとイヤだと言ってやるつもり
だったのに、先方から気に入ったから是非
また会わせて欲しいと連絡を受け、会った
のが運の尽きだった。

私達はあれよあれよと言う間に結婚する
事になってしまった。
私は仏教徒の端くれで、その当時
「全て善に受け止める」という修行の
真っ最中だった。

彼はどケチだったが、「物を大事にして
慎ましい生活をしている人」と解釈した。

そして「僕は気分が乗らないと新聞も
読みたくなくなる。」と、殆ど喋ろうと
しない日があると、それを「物静かで
真面目な性格」と思い込もうとした。

そして更に間の悪い事に、当時任されて
いた仕事が重荷になっていたのも、結婚に
踏み切った理由の1つだった。

少しでも自分の利益になるなら、相手を
貶めてでも平気でウソをつく人間を沢山
見てしまったし、職場の人間関係も決して
居心地の良いものではなかった。
つまり結婚へ逃げたのかもしれない。

恋愛結婚が必ずしも成功するとは言えない。
お見合いでもいいじゃないか。
そこそこの人と結婚して、一緒に暮らし
ながら愛を育む事ができるかもしれない。。

そんな私の幻想と妄想は式を挙げる前に
ガラガラと崩れ去ったわけだが。
by wanda_land | 2006-09-15 23:49 | ワンだ日記
お見合いシリーズも終盤に差し掛かった。
次はワンだ家がお世話になっていた方の
息子さんの紹介だった。

母と2人で郊外の喫茶店へと出向くと、
その息子さんに連れられてやって来たのは、
小柄で年齢よりも老けた感じの男性だった。

4人でどうという事もない世間話をした後、
「それじゃこの後用事がありますので。」
と、あっさりお開きになった。

普通お見合いの当日は1日中予定を空けて
おくものだろう。
しかも4人で小1時間話しただけで、
彼の事は殆ど分からないままだった。

私もあまり乗り気ではなかったので人の
事は言えないが、いったい何をしに
来たんだろうという彼らへの疑問に、私の
頭は右前方に10度傾いた。
 
       かっ   くん

「それじゃこのへんで。」と4人揃って
立ち上がった瞬間、私は少しびっくり
した。
目線が私より低いのだ。

踵の低いサンダルを履いていたので、
その時の私の身長は160センチちょっと。
別に背が高い人が好みだというわけでは
ないが、ノミの夫婦と言うのもイヤだ。

お見合いの当日は、私なんかに興味は
無いし、頼まれたからついて来ただけ、
みたいな雰囲気を漂わせていたくせに、
また是非会いたいと伝えて来たらしい。
丁重にお断りした。

このお見合いにもちょっとした後日談が
ある。
紹介してくれた人のお父さんとおじーさん
には恩があったが、その息子さんとなると
何も関係は無い。

ところが縁談が持ち込まれた後に、その
息子さんの方がワンだ家の家業に首を
突っ込み始めたのである。
つまり実績も経験もないくせに、図々しく
もうちの事務長におさまろうとしていた
のだ。

彼は色々な事に手を出しては失敗し、
お父さんに尻拭いをさせる様なだらしない
人だったので、もしも息子さんの紹介で
結婚しようものなら、大きな顔をして
のさばっていただろう。

おまけに借金の保証人になってくれと
頼みに来た時に、「印鑑を押してもらう
だけでいいから。迷惑はかけないから。」
と嘘八百を並べ立てたそうだ。
借金の保証人ほど恐いものはないのに。

思い通りにならないと分かるや否や、
息子さんの態度は豹変。
チンピラじみた態度と脅迫めいた電話に
業を煮やし、ばっさりと縁を切る事に
なったのである。

こうしてみるとお見合いにはイヤな
思い出ばかりだ。
そして次が正真正銘の最後のお見合いと
なった。
by wanda_land | 2006-09-11 22:41 | ワンだ日記
撃沈に次ぐ撃沈。
まさにその当時の私は、北海の荒波に
翻弄される小さな小船であり、ハリケーン
に吹き飛ばされんとする一輪の白い花で
あった。

要するに風前のトモシビという事である。

しかしこのワンだ、外見は野に咲くスミレ
の花の如くたおやかではあるが、意外にも
打たれ強く、不屈の精神を持つ人間で
あった。
柳に雪折れ無し。

次だかその次に、今度は兄から自分の先輩
を紹介された時には、少々ヤケになって
いた。

彼は小柄でメガネを掛けた、優しそうな
男性だったが、この人ともなんとなく
会話が弾まない。
クソ真面目で面白みに欠ける感じだ。
つまり毒にも薬にもならないタイプだった。

それに私に興味があるのか無いのかも
はっきりしなかった。

将来開業した時の為にお嫁さん候補は
薬剤師さんがいい、と兄には言っていた
らしいし、気に入られていないから別れる
際に次のお誘いもないんだなと思って
いたら意外や意外、今度はいつ私に
会えるかと、兄に尋ねたらしい。

迷いはしたものの、自分の直感に従う事に
した。
まず彼に対してあまりピンと来るものが
ないのが1つ目。
そしてお嫁さん候補の職業まで限定する
打算的な考えに疑問を感じたのが2つ目。

今度は私から断る事にした。

それから幾年月。
彼は保健所の所長に納まっていた。
ありゃりゃと思った。

保健所勤務の友人がいるが、所長さんは
変人が多いと聞く。(失礼!)
どうしてまた臨床を離れて管理職なんぞ
選んでしまったのだろう。。。


これにはちょっとした後日談がある。
ある日彼が兄にお薬を処方して欲しいと
電話を掛けてきた。

それからしばらくの間彼の希望でお薬だけ
を自宅まで郵送していたが、送料はこっち
持ちだった。

たまにこちらに来た時にまとめてお金を
払うわけだが、もちろん送料を払う素振り
はこれっぽっちも無かった。
見かけによらずケチで厚かましいやっちゃ。

たった1度では決められない。
しかし2度会ったら3度目は断りにくい。
3度もデートしようものなら、ここぞと
ばかりに結婚話がとんとん拍子に進んで
行く。

つくづくお見合いって難しい。
今は関係ないけどさっ。
by wanda_land | 2006-09-10 22:48 | ワンだ日記
気が強そうだからという根拠不明な理由で
あえなく断られた後、紹介者のNさん宅に
報告に行くと彼女は意外な事を言い出した。

「写真を撮った時に着てらしたお洋服を、
お見合いの時に着たら良かったのに。
とってもお似合いだったのに、どうして
着て来なかったの?」

私とその男性はひとまずNさん宅で会った
ので、Nさんは私の服装をチェックして
いたのだ。

先方に渡した写真の私はセーターを着て
いたが、本番の時は失礼の無い様に洋服の
中では1番格の高いワンピースを選んだ
つもりだった。

セーターはお気に入りの1着だったのだが、
正式なお見合いの席にはふさわしくない。

しかもNさんはこんな事をしゃあしゃあと
言ってのけた。

「他にもいい方がいらっしゃるんだけど、
やっぱりお若い方がいいのねぇ。
25歳くらいまでがいいっておっしゃる
のよ。
あなたももうちょっと早かったらね~。」

おうおうおう!
そりゃ悪かったのう、年寄りで。

それからしばらくしてNさんから連絡が
あった。
今度は荒俣宏をパワーダウンした様な
風貌の物静かな男性で、船を所有している
らしい。

しかし彼もまた母親から責められて、
仕方なく連れて来られたという感じだった。

お茶を飲んだ後彼はパチンコ店の前で
立ち止まった。

「ちょっとパチンコやって来ようと
思うんですけど、どうします?
ここで待たれます?」

      はい~~~?

何が悲しゅうてお見合いの最中に、
パチンコ店の前でぼーーっと待ってないと
いかんのじゃ。
私は仕方なく一緒に入り、楽しくも
何ともないひと時を過ごした。

どうやったら私から断られるのか、
彼なりに立てた作戦だったのだろうが、
もっと違った方向で考えられなかったの
だろうか。

「次はもっとくだけた服装で。」とNさん
からアドバイスを受けたので、私は
スカートにサマーセーターといういでたち
だったが、彼は「カジュアル過ぎる。」と
ケチをつけたらしい。

そんな事ならワンだ家に代々伝わる家宝、
総重量20キロの十二単でも着て行けば
よかった。

それとも1カラットのダイアを200個程
散りばめたディオールのアフタヌーンドレス
の方がお好みか?

周囲が話を進めようとするのを、彼が
ストップをかけ、この縁談も泡と消えた。

      撃       沈


しかしワンだの苦闘はまだ続くのであった。
by wanda_land | 2006-09-08 23:39 | ワンだ日記
これからは順番が曖昧なので、時系列を
無視してどんどん進もう。
さて次はいわゆる有閑マダムSさんからの
紹介だった。

Sさんは相当顔が広く、数多くのカップルを
成立させた実績があるらしく、兄の後輩
(例の人ではない)のお姉さんがこの人を
介して結婚したという事を聞き、母が
色めき立ったわけである。

まずは写真持参でNさん宅にご挨拶に行った。
華やかできれいな女性だったが、気位が
高くてどことなく食えない感じだ。

早速1人紹介してもらったので会う事に
した。
「仕事がどうのとか、あんまり生意気な
事を言ったらだめよ。」
母が釘を刺す。

冴えないおじさん系で、とっつきにくそう
な人だった。
威張っているというか、人を見下した様な
視線が気になり、第一印象は悪かった。

それでもなんとかその場の雰囲気を良く
しようと、一応頑張ってはみたものの、
最後まで話がしっくりと噛み合わない。

Sさんの手前こちらからは断りにくいし、
たった1度では決められないから、と
謙虚な気持ちで待っていたら返事はNO
だった。

Nさんは電話でこう伝えてきた。
「ワンださんが気が強そうだから
ちょっと。。。と先方さんはおっしゃって
ましたよ。」



なああああぁぁんだとおおおぉぉーー!


どこの誰が気が強いってか? 
品行にして方正、勤勉にして実直、
大和にして撫子、風光にして明媚なこの
わしのいったいどこを見て根拠の無い事を
言い晒しとんのじゃ!

直接わしの目を見てゆうてみろっ。

    あん?  あん?  あん?

借りてきた猫の様に清楚で、野に咲く
スミレの花の様に大人しいこのワンだ様に
向かって気が強いだとお?  けえぇっ

バカ言っちゃいけねぇや。
どこの何様だか知らねぇが、よそ様の
娘さんを掴まえて吐くセリフじゃねぇだろ?
たった1度だけちょいと話を交わした
だけの仲なのに、そいつぁ失礼千万と
言うもんだぜ。

そんなたわけた事をほざくヤツは、襟首
掴んで前後にかっくんかっくん揺すぶって
やらぁ。   ちっ




彼は兄が勤務していた大学病院の同僚で、
私が縁談の話をすると、「ああ、その人
なら顔は知ってるよ。」と言っていたが、
それからしばらくして彼が国際空港の
ロビーにいるところを、兄が偶然目撃
している。

「女の人と一緒だったから新婚旅行かも
しれんな。
ワンだよりもブスだったぞ。ふふっ。」

そして失敗談は更に続く。。。
by wanda_land | 2006-09-06 22:29 | ワンだ日記
さて次なるお相手は兄の後輩である。
兄は家を出て全寮制の学校に通って
いたので、私もたまに母の運転で会いに
行った時などに、彼とはちらっと顔を
合わせた事があった。

彼はとても性格が良くて兄とは仲が良く、
母の大のお気に入りでもあった。

母など、彼がまだ医学部の学生だった頃
から、「あの子はいい子だもんね~。
優しいしね~。
あんたをお嫁に貰ってくれたら、それが
1番いいんだけどな~。」と口癖の様に
言っていたものだ。

しかも、皆の衆聞いておくれ。

その後輩くんは兄に向かって「先輩の
妹さん、かわいいですね~。」と言った
らしいのだ。

ところが彼のお母さんが二の足を踏んで
いたらしい。

「家柄が違い過ぎるから、もし結婚したと
しても息子が後々苦労するに違いない。」
と。

士農工商の時代でもあるまいし、何を
遠慮する事があろうか。

それにワンだ家で家柄の違いがどうのと
文句をつける様なケツの、
失礼。。。。肛門のサイズが小さい人間は
皆無である。

お見合い上等!
会います遭います逢いますよーー。

そういうわけで、とある喫茶店で会う事に
なった。
後輩くんはシャイで穏やかな人。
いいお父さんになりそうだなぁと思ったが、
やはり彼からも何かが「来ない」のだ。

その時は自分の第6感を信じたくなかった
が、またもやこのワンだを不運が襲った。
予想通り断られてしまったのだ。


     撃      沈



家柄うんぬんの件が、彼のお母さんの
気持ちの中では依然として大きな心配の種
だったらしい。
父親がいない家庭、という事にも引け目を
感じていたのかもしれない。

もちろん彼の気持ちは伝えられなかった
ので、「オレのタイプじゃなかったから、
てきとーに断っといてね。」というのが
本当のところかもしれないが。

その時は断られて残念だと思っていたが、
お母さんをとても大事にしている長男の嫁
という立場も辛いものだ。
かえって断られてよかった。。。。




という事にしとけ。
by wanda_land | 2006-09-05 22:03 | ワンだ日記
2回目は知人のそのまた知人の紹介だった。

「今まで何回もお見合いを勧めたんです
けど、いつもその気は無い、と断られて
たんですよ。
でも今度は珍しく、会ってもいいと先方が
仰ってね。」

その男性はマンションの1人住まいだった。
家具も家電も、今すぐ結婚できるくらいに
きちんと買い揃えてあるらしい。
しかしお母さんが突然遊びに来るとムキに
なって怒る、というところが引っかかった。

交際か同棲はしているものの、結婚どころ
かお母さんにも合わせられない彼女がいる、
だから急に訪ねて来られるのは迷惑だし、
縁談も片っ端から断っているんだな、
というのが私の脳内ポジトロニクスが
96,37%の確率で弾き出した答えで
ある。

ところが今まで嫌がっていたのに、私との
お見合いは承諾した、という部分で私も
つい油断してしまった様だ。
この男性と会ってみる事にした。

事前に写真も見せてもらえず、不安も
あったが、お見合いの席であっと驚いた。
好きなタイプではないか。

きっとその時の私の瞳には、お星さまが
3個ほどキラキラと輝いていたに違いない。
緊張のあまりコーヒーカップを握る手も
小刻みに震えていた。

そそっかしい私の事だ、口から飲んだ
コーヒーが鼻から出たり、間違ってカップ
をかじったり、立ち上がる時にイスごと
引っくり返ったりしないだろうかと、
終始どぎまぎしていた。

しかし、である。
相手の男性からは何も「来ない」のだ。
決して感じは悪くなかったが、私に
向かって来るはずの「気」の様なものが
何も感じられない。
好意や関心を持たれている気がしないのだ。

またしてもアノ嫌な股間がじわじわと私の
心を侵食し始めた。
この場合《嫌な予感》或いは《嫌な悪寒》
では、この不安感は表現し尽せない。

あくまでそれは《嫌な股間》でなければ
ならないのである。
絶対に断られるに違いないという、確信が
あったのだ。

案の定、仲立ちの人からの電話はなかなか
掛かって来なかった。
1週間かそれ以上経っただろうか、やっと
連絡が取れたのだが、その返事に私は
唖然とした。

彼はN高校という県下でもトップクラスの
進学校出身だが、私がその高校の出身では
ないから断ってきたと言う。


     撃      沈



全くもって人をバカにした話ではないか。

それくらい予め分かっている事だ。
クラスの半分以上が受験し、運の悪い人が
落ちる高校の出身でいったい何がイケナイ
と言うのだ。

数学の実力テストで5点を取るのは
難しいんだぞ、このやろ。

真相は闇の中ではあるものの、前にも
書いた様に恐らく多分きっとひょっとして
もしかしたら、彼にはやはり両親に紹介
できない彼女がいた為に、縁談を断り
続けていたのではないだろうか。

そしてあまりのしつこさに辟易し、
1度だけお見合いをして取りあえず顔を
立て、それで幕を引きたかったのでは
ないだろうか。

いいな~と思う人に限ってご縁の無い
哀れなワンだであった。
by wanda_land | 2006-09-04 22:30 | ワンだ日記