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ワンだ~ランド

wandaland.exblog.jp

なにげない出来事を薄く薄くのばしていく金箔職人ワンだの世界

<   2007年 09月 ( 19 )   > この月の画像一覧

虹の橋を渡った(1度渡ってから、また私の元に
舞い戻っているかもしれないが)愛犬の思い出を
書き綴っている内に、もう3ヵ月以上経って
しまったが、ささやかな想い出をもう少し。。。

ある時1泊2日で遊びに行く事になった。
アーニーは呼んでも来なかったので、私達は
そのまま出かけてしまった。

家を空けるのはひと晩だし、「お留守番」は彼の
最も嫌いな言葉だったので、わざわざ呼びつけて
おいてしょんぼりさせるのも何だかなぁと思って
しまったのだ。

飲み水は充分あるので、ご飯が少し遅れても大丈夫。
いつもは家に入れるけど、一晩ぐらい犬小屋で
寝かせてもいいだろう、と軽く考えていたのだが、
これが大きな間違いだった。

午後1時ぐらいに帰宅し、母が先にアーニーの
様子を見に行った。

「アーニーの様子がおかしいよ!
名前を呼んでもうんともすんとも言わないし、黙って
じーーっとうずくまってて顔も上げないとよ!」

耳の下辺りの毛が分泌物でどす黒く変色し固まって
おり、寒くもないのに体を丸めたまま動こうと
しない。

アーニーは蒸し暑くなると必ず皮膚に炎症が
起きていたが、前日ちょっと怪しい状態だった
部分が、たったひと晩で急激に悪化していたので
驚いた。

自分を置いたまま家族全員が突然いなくなった事が
余程ショックだったのだろう、普段は底抜けに
陽気でのんびり屋のアーニーが、果てしなく暗い目
をして、何かに怯えている様な顔つきに変っていた。

今思えば、飼い主さんが迎えに来る事も無く、
保健所の檻の中で死を待つだけの犬とそっくりの
表情をしていたのだ。

翌朝リードをつけていつもの様にフェンスの方へ
連れて行こうとすると、妙に足取りが重くなり、
途中でぱたりと止まってしまった。
てこでも動こうとしない。

彼にしてみれば、フェンスの向こうに放されたら
またあの時の様に置き去りにされるかも、という
不安と恐怖があったのだろう。

いつもの甘えん坊将軍ぶりはすっかり影を潜め、
態度もどこかよそよそしくなった。
信頼回復には予想以上に時間がかかり、そんな事が
かれこれ1週間以上続いた。

犬も人間の言葉が分ると知った今なら、外出する事を
きちんと説明していたに違いない。
これは少々賢い犬でも、複雑な話は理解できない
だろうと思い込んでいた頃の苦い想い出である。
by wanda_land | 2007-09-30 23:08 | アーニーのお話
虹の橋の向こうにいるはずだったアーニーが、
眠っている私のところへ来て感動の再会を
果たしたのは7月13日の事だったが、あれから
何の音沙汰も無かった。

半覚醒状態の時に自力で彼とコンタクトが取れると
分ったので、その状態が作り易いお昼寝を毎回
楽しみにしているのだが、何故だかあれ以来
いい感じに半覚醒状態が作れないのだ。

昨日寝ている時にその状態になった様なので、
私はここぞとばかりに彼の名前を心の中で
呼んでみたが、返事も無ければ気配も感じない。

次に手を上に伸ばすと、いつもの様にナニモノかが
その手を握ってくる。
よし、やっぱり半覚醒状態になっているな。

チャンスを逃したくないので、
「アーニー、おいでおいで! こっちに来て!」と
呼びかけたが、やはり犬の肢らしきものには
触らない。

そこで私は一計を案じた。
私の周りにいるはずのナニモノかに、「アーニーを
呼んで来て!」と頼んだのだ。

私の手をナニモノかの手が次々に握ってくるので、
その1人1人(?)に「お願いね。」と言う思念を
送りながら握り返していると、その直後に今度は
犬の前肢らしきものに触れた。
あ、もしかしたらこれは!

もちろん向こうは何も言わなかったが、なんとなく
「久し振り~、えへへ~♪」と喜んでいる様な
雰囲気を感じた。

尻尾を触ると枯葉みたいな物が幾つも付いていたので、
遊んでいる時にでもくっ付いたのかなと思い、
1枚だけ取ってやった。

これはただの夢だったのかなぁとも思うが、昨日は
1つだけ気が付いた事がある。
それは夢と、半覚醒状態の時に起きる事の決定的な
違いだ。

夢の中では自分以外の姿や風景が見えている。
おぼろげに見えている時もあれば、カラーで
はっきりと見える時もある。

ところが半覚醒状態の時は必ず目をしっかり閉じ、
感触だけに頼っているのだ。
ヘンなものを見てしまうのが恐いわけではなく、
不思議な事に目を開ける、という意識そのものが
頭からすっぽりと抜け落ちてしまう。

こんな体験をしているのは私だけだろうか。。。
by wanda_land | 2007-09-27 22:05 | アーニーのお話
だとさ。

以下今日私に届いたハガキのコピペである。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今回、貴方に対する民事訴訟裁判所の訴状が提出
された事を通達致します。
貴方は回収業者及びお取引契約会社に対しての
契約不履行につき原告側が提出した訴状を管轄
裁判所が受理した事をご報告致します。下記の
裁判取り下げ期日を過ぎますと改めて出廷命令通知が
届きますので記載期日に出廷して頂くようお願い
致します。こちら民法188条に基づいた財務省
認可書となっておりますので出廷拒否されますと
原告側の主張が全面的に受理され裁判後の処置と
致しましては被告の給与及び、動産物、不動産物の
差し押さえを執行官立会いのもと強制執行させて
頂きます。また、履行執行官による「執行証書の
交付」を承諾して頂くと同時に債権譲渡証明書を
1通郵送させて頂きますのでご了承下さい。尚、
書面通達となりますので個人情報保護の為、詳しい
詳細等は当職員までご連絡下さい。

※ご連絡なき場合には本書を勤務先等へ郵送させて
頂きます。

   裁判取り下げ期日  平成19年9月26日

〒110-0003
東京都中央区丸の内2-4
財団法人 中央管財局
03-×250-6775(管理部)
電話受付時間9;00~18:00
(土・日・祝日を除く)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「民事訴訟裁判通達書東京都中央区丸の内2-4
財団法人 中央管財局」で、「架空請求に関する
相談の多い業者情報」がヒットした。

「個人情報保護の為」なんて書いてあるが、
こんな内容の通達をハガキで送っておいて、保護も
へったくれもないちゅう話である。

なに、返事がなかったら勤務先に郵送するって?
もう郵送されてるってばさっ。

ワンだ家への郵便物は事情があって私書箱に
入れられ、うちの事務員が回収しに行く。
振り分ける時点でこのハガキは既に見られている
わけだ。

そして裁判取り下げ期日が今日。
大慌てで電話させようと設定したつもりだろうが、
私がこれを読んだのは夜7時頃だった。
はなから間に合っていない。
もうちょっと先の日付にしときゃよかったのに、
残念だったね~。

「詳しい詳細は」だって。
アイヤー、アナタノ日本語マチガッテルアルヨ

悪徳業者による偽通達書が来たのはこれで3回目だ。
彼らの目的は、受け取った側に、とりあえず記載
されているところへ電話を掛けさせる点にあるが、
この場合絶対に電話をしてはいけない。
電話をした時点で負けである。

相手はやくざまがいの業者でも、少しばかり脳みそ
のある者がいるはずだ。
あの手この手で責めて来るので、払う必要の無い
お金をわけの分らない悪徳業者に振り込む羽目に
なるのがオチである。

こんなハガキを受取ったらすぐに細かく引き裂いて
ゴミ箱に捨てるべきだ。

こんな偽通達書はちょこちょこと内容を変えて
郵送されるので、絶対に焦らず慌てず、まずは
ネットで検索するのがいいと思う。

全部晒すのもアレなので電話番号の一部は伏せて
やるか。
by wanda_land | 2007-09-26 20:54 | ワンだ日記
「それで自分1人じゃどうにもできんと思って、
サトウさんに電話を掛けて、一緒に本山に行って
もらったとよ。

管長様は『お稲荷さんを祀ってないね?』って
その人に聞かれたけど、その人は『祀ってない。』
って。
それでも管長様は『いや~、あなたは知らなくても
どこかにあるはずだけどね~。』って言われてさ。

実はその人は創●学会員やったとね。
お祖母さんが最初に入った時に、全部そういうのを
焼き捨てたらしいとよね~。」

どうやらお祖母さんは学会員になった途端、それまで
信仰していたお稲荷さんまで処分してしまった
らしいのだ。

恐るべし創●学会。。。。

青年は変形する顔のせいでお客さんの前にも
出られず、寮にも入れず、なんと物置小屋で生活
しているとの事だった。

管長様は物置小屋でもいいから、お稲荷さんを祀って
きちんとお茶・水をあげなさい、と助言をされたが、
その後青年からは何の連絡も無い。

祀る事によって怪奇現象が収まったのか、それとも
全く変化が無いから来る気になれないのかは
分らない。

お稲荷さんはきちんと祀ればどんどん援助をして
下さるが、その代わり恩を仇で返す様な無礼を
働いたら恐ろしい報復が待っている様だ。

祖母の犯した過ちが原因で人間らしい暮らしを
奪われた青年。。。

「ぼくは知らなかった。ぼくの過ちじゃない。」と
いくら当人が主張しても、そんな人間界の常識は
通用しない。

その青年がお稲荷さんから許してもらい、同僚と
同じ寮に住み、一緒に働き、彼女の1人でも
できている事を願うしかない。
by wanda_land | 2007-09-24 21:32 | ワンだ日記
最近は休日になると母と一緒に清龍院へお参りに
行くようになった。
お経を唱えた後はいつもお茶を飲みながら
お喋りをするのだが、先日は慈恵お上人様から
こんな話を聞いた。

ある日隣町から20歳位の青年が相談に来たそうだ。
彼は調理師だが、時々口の端がひどく吊り上がって
しまうので人前には出られない、どうにかならない
だろうか、と言う相談内容だった。

早速お上人様がお経を上げていると、その背後で
彼がばたんと倒れる音が聞こえたので傍に行くと、
彼は両手で顔を隠しながら唸っていた。

見ると唇の端が信じられない程釣り上がっていた
と言う。

「『こんな風になるんです。
顔がこんなだから、ぼくは人前に出られんとですよ。』
って言われるとさ。

不思議やったよ~。
自分の手でしようと思っても、そこまで上がらない
のに、人間の口ってこんなに上がるのかと思う
ぐらい、ぎゅーっと吊り上がるとよ。」

お上人様は自分の頬の真ん中より上あたりを
指差していた。

「それでね、勺杖を持ったお坊さんがわーっと
出て来て、本人の声ではあるけど、野太い声で
何か言われるとよ。」

そこまでは心霊現象がテーマの番組でよく見かける
シーンだったが、その後が違う。

「私も心の準備がないけん、もうびーーーっくり
してね~~。
どうしたらいいか分からんで、おろおろしてさ。」

お上人様は思わぬ霊体の登場に度肝を抜かれた
様だが、それを聞いた私は不謹慎とは思いつつ、
笑い転げてしまった。

数々の修羅場をくぐり抜け、何冊も本が書ける程
霊現象を体験しているんだから、それは驚き過ぎ
だろう、と思ったからだ。

こんな時、TVに出てくる霊能師だったら毅然と
した態度で霊に向かって命令するのだ。

「この者の体から今すぐ出なさい!
もうこれ以上この者を苦しめるのは止めなさい!
自分から出ないならば、私が引きずり出しますよ!
この者の体に留まる事は私が絶対に許しません!」

こんな感じで。。。。


「お上人様、そんな時はTVに出てくる霊能師
みたいに、『f氏ウり霊r著!!えええいっ!!!』
って言わんとだめですよー。」

私のツッコミをさらりと流しながら、お上人様の
話は続いた。
by wanda_land | 2007-09-23 21:37 | ワンだ日記
アーニーは人間が大好きな犬だった。
玄関チャイムが鳴ったり玄関先で物音がすると、
尻尾を振りながら開きかけたドアに殺到していた。

ただしあまりの図体のでかさに(元気だった頃の
体重は42キロ。)、初めて来たお客さんは
目を丸くして、へっぴり腰で用件を済ましていた
のだが。

不審人物を警戒する為だったら、ゴールデンは
不向きだ。

この人間大好きな性格が、あわや大事件を引き
起こすところだった。
それはある雨上がりの夜、街中をお散歩している
時の事だった。

老舗旅館の前を通りかかっていると、そこの
玄関先で4~5人のスーツ姿の男性が立ち話を
していた。

動物的直感でやくざな人達だな、と分ったが
その中に顔見知りの男性(当時は組のNO3)が
いたので、礼儀正しい私はついつい挨拶をして
しまった。
(私が病院の窓口にいた頃、時々患者さんとして
来ていた人だったので、無視するわけにも
いかなかった。)

そのメンバーの別の男性がアーニーの興味を引く
様な素振りをした途端、アーニーはばしゃばしゃと
水飛沫を上げながら、その男性へと突進したのだ。

雨水で汚れた前肢がもう少しで男性のスーツに
かかる一歩手前で、渾身の力を込めてストップを
かけた。

「わっ!すいませんーーん!」

「いやいや、いいですよ。私も犬が好きだしね。」

「すみません! 
 アルマーニのスーツが汚れなかったですか?」

「大丈夫大丈夫。
 あなただったら、いくら汚してもいいですよ。」

その男性は気さくな感じで、笑いながらさらりと
流してくれたので、ほっと胸を撫で下ろした。

老舗旅館が会合場所、どこか自信と余裕のある
態度、そして顔見知りの男性(NO3)が、彼に
丁寧な話し方をしていたところをみると、多分
組長かNO2あたりだったと思われる。

「アルマーニのスーツ」と言うのは単なる冗談
だったが、そんな人物を相手に咄嗟にこんな
軽口を叩けたのは、顔見知りがいたからだ。

もしも顔見知りがいなくて、ドロはねを付けて
しまったらと思うとヒヤリとしたが、アーニーは
相変わらずの脳天気ぶりで、再びとことこ
歩き出した。
by wanda_land | 2007-09-20 22:08 | アーニーのお話
犬は人間の言葉を正確に聞き分けているのではなく、
言葉の出だしだけを覚えていたり、その調子や
抑揚をなんとなく聞き分けているだけだ、と主張
する動物学者がいるそうだが、果たしてそうだろうか。

好奇心満々の私と母は、早速アーニーを実験台に
する事にした。

おやつを鼻先に持って来て「待て」をさせる。
そして「よし!」の代わりに「よっ!」と
言ってみた。
すると彼はぴくりと動いたもの、ぐっと我慢して
いるではないか。

その後も「よし!。。。こちゃん」「よっしー」
「よす」「よる」「よか」「よーしー」など、
ありとあらゆるフェイントをかけてみたが、見事に
自制していた。

アーニーが忘れた頃に繰り返し実験してみたが、
結果は同じだった。
一刻も早くおやつに食いつこうとして集中している
割には、いや集中しているからこそかもしれないが、
彼は微妙な言葉の違いをきちんと聞き分けていた。
実験は大成功である。

たまにフライングをしてぱくっと咥える事も
あったが、そんな時は本人も何か違う雰囲気を察知
して、口を動かそうとしない。
「聞き間違ったかも。。。」とでも言いたそうな
自信の無さが顔に出ていたりする。

「あれ?  よし!って言ってないよ?
まだ食べたらだめでしょ。まだ待て!」と言って
おやつを引っこ抜こうとすると、ある時は渋々
ながらも成されるがままになったり、またある時は
『だってさっきはよし!って聞こえたんだも~ん
 もぐもぐもぐもぐ
 いいからいいから もぐもぐもぐもぐ
 食べちゃうも~ん えへへへ~』
という感じで開き直ったりしていた。

 
   労働と。。。。
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   報酬。。。
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by wanda_land | 2007-09-18 22:16 | アーニーのお話
犬が顔を舐めるのは親愛の情の表れらしいが、
アーニーはあまり人を舐めない犬だった。
わざと一緒に寝転がって顔と顔をくっつけても、
彼は素知らぬ顔をして、暖かい鼻息だけが私の
顔にかかってきた。

時々母の顔をしつこく舐め回しては、
「もういいよいいよ、アーニーから舐められたら、
肌ががさがさになるもんねー。」とクレームを
つけらていた。

そうか、やつは私より母の方が好きなのか、
いつもは母がご飯をやってるし、おやつの回数も
断然母の方が多いしな。。。。ちえっ。。。。

私がちょっといじけていると、その後こっちへ
向かって来る。
今度は私の番かぁ、舐められたところを洗うと
にゅるにゅるするんだよなぁ、などと思いながらも
嬉しかったりするのだが、彼は役目済ましに
たった1回ぺろん と舐めただけで知らん顔を
するのだ。

ひどい時はおもむろに私に接近したかと思えば、
そのままふいと後ろを向き、その拍子に濡れた
鼻を私の鼻や頬にくっつけるだけの事もあった。

回数は少ないものの、金色の睫毛を伏せながら
優しくそっと私の顔を舐めていたアーニーの顔が
忘れられない。

雨が降るとナナはちゃんと犬小屋に避難するのに、
アーニーはと言えばいつも全身びしょ濡れで、
ピーピー鳴きながらフェンスのドアの隙間から
無理矢理でっかい頭を出そうとしたり、力任せに
こじ開けようとしていた。

せっかくフェンスから出して玄関の中に入れよう
とすると、今度はポーチの所で踏ん張って中に
入ろうとせず、庇からはみ出して寝そべって
いたりする。
フェンスの中もポーチも眺めが少し違うだけで、
外に変りは無いのに、ヘンなやつだ。

しかも外でやればいいのに、玄関の中に入れた途端に
大きく身震いをするので、鏡も靴箱も私もドロはね
だらけになった。

タオルで拭いてもらうのが好きで、特に頭は
「ふきふきしよっか?」と言うとうっとりした
表情になるのが妙に可笑しかった。
タオルでくるりと頭全体を包みながら拭くと、
口を半開きにしてじ~っと大人しくしている。

タオルの両端を顎の下で合わせて、
「ほっかむりが似合うね~。」などとからかって
みたりした。

狭い所に鼻先を突っ込むと安心するのか、毎朝
新聞を私に渡すとすぐに私の右脇にどすっ と
鼻を突っ込んでは、スーハー スーハー と息を
していたっけ。

想い出は尽きない。
by wanda_land | 2007-09-16 22:12 | アーニーのお話
優しくてのんびりしているアーニーからは想像も
つかない程、仔犬の頃はやんちゃな悪坊主だった。
あのおっとりした外見にはすっかり騙されていた。

生後4~50日の仔犬だった彼を譲り受けて自宅に
連れて帰る車内では、母の腕に大人しく抱かれて
いたが、それはたった1度きりの事。
翌日から存分に暴れ回り、2度と抱っこなどさせて
くれなかった。

歩いている私の後から付いて来ては、左右の足首に
代わりばんこに食いついていたで、ストッキングを
何足もだめにしたものだ。

大きなガラスの花瓶を乗せたコーヒーテーブルを
倒してしまった時も、私達の叫び声に驚いたのか、
自分が原因だと気づいたのか、ソファーと壁の隙間
をマッハ2のスピードですり抜け、フローリングの
上をつるつる滑りながら家の中を逃げ回っていた。

叱られると耳をきゅっと後ろに引き、お尻をちょっと
下げたまま、部屋中逃げ回る姿がアニメの様で
面白かった。

ただ悪坊主ではあったものの、その反面ものすごく
聞き分けのいい犬だった。

抜け毛が多いので、2階とお座敷はお出入り禁止
だったが、これは私達が留守の時にもきっちりと
守っていた。
お仏壇にお供え物があっても、決して盗み食いを
しなかった。

以前飼っていた犬達は、上がってくるどころか
私の部屋におしっこをしたり、うんちまで残して
いたのに。

テーブルの上のお菓子を食い荒らす事もないし、
注意すると靴や家具もぴたりと齧らなくなった。
(あま噛みがひどいのが玉にキズだったが。)

足洗い場で肢を洗って抱き上げる時に、
「行くよー、アーニー、いちにのさん!」と掛け声
を掛けると、「さん!」のところで後肢で地面を
蹴って反動をつけてくれたので、抱えるのがとても
楽だった。

ある夜TVを観ている時に母が突然「うっへーー!」
と叫んだ。
イスに座って組んでいた足の上に、アーニーが
特大のうんちをしている最中だった。
叱られると分っていたくせに、どうしてわざわざ
母の足の上に命中させてしまったのか分らない。

アーニーがいるだけで笑顔になれたし、母との
会話が増えた。
by wanda_land | 2007-09-15 23:28 | アーニーのお話
瀕死の状態のペットを持つ飼い主さんは、
時として安楽死の選択を迫られる。

苦しみを長引かせるぐらいなら注射で楽にして
あげた方がいいかもしれない。。。
いや、1日でも長く生きていて欲しいから
このままで。。。など家族の心は乱れに乱れる。

中には手術をすれば助かる代わりに、体の自由を
奪われてしまう場合もあり、これもまた苦渋の
選択をするのは家族だけだ。。
こんな時ペットの気持ちが分かったらどんなに
いいだろう。

幸運にも私はアーニーの最期を、彼自身に決め
させる事ができた。(多分)

あれは彼が立ち上がれなくなった日の朝だった
と思う。
「あんまり長引いてもアーニーが辛いだろうから、
後はアーニー自身に決めてって言ってね。」と
泣きながら猫福さんに頼んだのだ。

動物に自分の最期を決める権限や能力がある
のかは分らないが、結局これ以上は望めない程の
最高のタイミングで彼は息を引き取った。
私と母に見守られながら。

亡くなった後もペットが苦しみ続けているのでは
ないかと思い悩む人も多い。
私はこれもきれいさっぱり解決してもらった。

肢の大きな腫瘍には「大丈夫だぁシール」を貼って
もらっているらしく、今頃は元気で走り回っている
事だろう。

再度猫福さんからのメールを引用させてもらう。

「アレは気のせいだったから。
その前元気だったじゃん。
ほらほらこの頃なんてこんなに元気で笑っている
でしょって写真見せたら、
『あっそうかー。そうだよね。そうだそうだ。
ユメだったんだねワルいユメ。そうそう。』って
アーニーってほんとにお気楽極楽ないい子だww 」

こうして彼は猫福さんの話にまんまと。。。。
じゃなくて素直に納得したのである。
「素直」というのは実に素晴らしい。

私がネット上で公開していた中で、猫福さんが彼に
見せたと思われる画像を見たが、アーニーの屈託の
無い笑顔がそこにあった。

「天才!志村動物園」では2人のアニマル・
コミュニケーターが登場する。
ジョイスさんもその1人だが、見習い警察犬の
「きなこちゃん」との交流で名言を残した。

   《犬は甘えられるから頑張るのよ》

私の胸にぎゅうぎゅう押し付けてきたアーニーの
頭を抱きしめた事を、ふと思い出した。
by wanda_land | 2007-09-13 22:15 | アーニーのお話